欠損歯

しっかりと噛める歯で美味しく食事を摂るために

オーラルフレイルとは

いくつになっても豊かで健康な生活を送るためには、10年後、20年後のご自分のお口の状態を見据えて、「オーラルフレイル」の予防に取り組むことが大切です。オーラルフレイルとは、歯や口の機能が衰えることで、全身的な不調をきたしたり、寝たきりの原因となったりすることを言います。具体的には「咀嚼機能(そしゃくきのう)」「嚥下機能(えんげきのう)」などの低下などにより、栄養が偏ったり、不足したりするなどして筋力が低下したり、「発音機能」の低下により喋りにくくなって、まわりの人とコミュニケーションがとりにくくなり、社会的に孤立するなどの影響が考えられます。

オーラルフレイルを予防するために

オーラルフレイルを予防し、高齢になっても元気に過ごして「健康寿命」を伸ばすためには、今ある歯をできる限り長持ちさせることが大切です。そして、歯を失ってしまった場合でも、決してそのまま放置せずに、すぐに適切な治療を受けることです。
失った歯が1~2本程度の場合、すぐには不自由を感じないため放っておく方もおられますが、失った歯が1~2本程度であったとしても、それはオーラルフレイルの始まりであると考えるべきなのです。歯を失って不自由を感じていなくても、早期に適切な治療を受ければそれ以上歯を失うことを防げますし、将来的な負担の軽減も可能です。

わずかなサインであっても見逃さずに早期に対応しましょう

歯を失いオーラルフレイルが進行すると、寝たきりの原因となるケースもありますので、わずかなサインであっても見逃さず、早期に対応するようにしましょう。
当院では、歯を失う原因となる病気から守るのはもちろんのこと、歯を失った場合でも、インプラント、入れ歯、ブリッジなどの治療方法により、お口の機能性や審美性の回復をサポートいたします。
しかし、これらの治療により今ある歯が駄目になってしまってはいけませんので、考え得る選択肢のうち最も「今ある歯が残せる方法」を選んで、ご提案させていただきます。

歯を失った時の治療方法

インプラント

インプラントとは、歯の欠損部分の顎の骨にインプラント体(人工歯根)を埋入して、人工歯を被せることで、天然歯同様に噛める歯が手に入る治療方法です。当院では、世界トップクラスのシェアを誇る「ジンマー・バイオメット・デンタル社」の製品を採用しております。入れ歯やブリッジが合わなくて困っている方や、入れ歯の見た目が気になる方などにおすすめです。歯科用CTなどを使って精密に診断して、安心・安全なインプラント治療の提供に努めます。

入れ歯

入れ歯には保険適用のものと、自費治療のものとがあり、それぞれにメリット・デメリットがありますので、治療前に詳しくご説明させていただきます。なお、当院では自費治療の入れ歯として、保険のものよりも薄く仕上げることができる「金属床入れ歯」などをご用意しております。入れ歯を装着した時の見た目が気になる方には、クラスプ(金属のバネ)が目立たない審美的な入れ歯もご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

ブリッジ

歯を失った部分の両隣の歯を削り、それを支えとして人工歯を装着する方法です。固定式の装置なので入れ歯よりも良好な噛み心地が得られますが、健康な歯を削らなくてはいけなかったり、支えとなる歯に負担がかかったりするなどのデメリットもあります。

インプラント・入れ歯・ブリッジの比較
 インプラント入れ歯ブリッジ
メリット
  • しっかり噛むことができる
  • 他の歯に噛み合わせの負担がかからない
  • 天然の歯と同じようにお手入れをすることができる
  • 見た目がきれい
  • 違和感がない
  • 治療期間が短いことが多い
  • 保険範囲内で治療できることが多い
  • お手入れがしやすい
  • 違和感が少ない
  • ある程度しっかり噛める
  • 保険範囲内でも治療が可能ことが多い
デメリット
  • 治療期間が長い
  • 費用がかかる
  • 手術が必要
  • 違和感がある
  • しっかり噛むのは難しい
  • 残っている歯に負担がかかる(部分入れ歯の場合)
  • 見た目が悪い
  • 破損しやすい
  • 最低2本の歯(なくなった部分の前後)を削らなければならない
  • 削った歯に噛み合わせの負担が著しく増える
  • お手入れが難しい