歯がボロボロで歯医者に行くのが怖い!※長年放置した歯の治療と痛み
2020.02.13更新
こんにちは。松井歯科医院の松井です。
本日は「歯がボロボロで歯医者に行くのが怖い」と言う方へ向けて、痛みや麻酔、治療方法などについてまとめてみました。
虫歯を長年放置して歯がボロボロ・・・でも歯医者が怖いと言う人は多い
歯医者に行きたくても怖くて行けない… そう思う方はあなただけではなく沢山いらっしゃいます。
「歯を削る音」はできれば聞きたくないし、痛みの伴う「麻酔」などしたくはないですよね・・・。
松井歯科医院では「歯医者が怖い」と言う方への取り組みも行っているので、是非最後までご覧頂ければと思います。
|幼少期のトラウマや歯医者でのトラブルが原因
昔の歯科治療は、麻酔なしで歯を削ったり、大きい虫歯ならすぐ抜歯したりすることが多く、そんな幼少期の経験からトラウマになっている人も少なくありません。
また歯医者本位の治療で、患者さんの思っていた治療とは違った結果になりトラブルになることもあります。
歯医治療は削ったり、抜いたりと体の一部分を取り除く必要があるため、毎回が小さな外科手術と考えてもいいでしょう。
「手術」は誰でも怖いですよね?しっかり処置の内容を聞いて、「何をするのか」「なぜする必要があるのか」ちゃんと理解した上で治療を開始したいはずです。
ですが、一昔前の歯医者の治療と言うと・・・・
・患者さんが理解し、納得する前に治療を開始する
・昔は歯科医院が少なく、1人の患者さんにかける時間が充分に取れなかった
・その為、麻酔なしの治療、麻酔の効果が出る前に治療を始めてしまう
上記の様な理由から、痛みや恐怖が伴う治療となってしまい、その結果「歯医者が苦手・・・」と感じている人も多いようです。
また、大きな虫歯をちゃんと治療し歯を残そうとすると、時間も回数もかかるため、抜歯した方が早く治療が終わると考えた歯医者も少なくないと思います。
そんな時代背景のせいでも「歯医者は怖い」「すぐ歯を抜く」と言うイメージが定着したのかもしれません。
|歯医者の音が苦手!現在の治療方法は?
残念ながら音のでない切削機器というのはありません(技術の発達により音の大きさは少し小さくなったかもしれませんが…)。
なので、音のでる機器の使用時間をできるだけ短くすることが重要になってきます。
そこで当院での対応としては、
①まずは虫歯にならないように定期健診でチェックする(削らなくて済む)
②小さい虫歯のうちに対応する(削る時間と量が少なくて済む)
③手用の器具をできるだけ使う(音がする機器の使用時間が少なくて済む)
という形で、「歯医者の治療音が苦手」という方へ向けて、出来るだけ不安や恐怖心を少なくして治療してもらえるように考えています。
|歯医者の麻酔が怖くて苦手な人も多い!神戸松井歯科医院の対応
歯の治療の前にする麻酔がイヤだ!と思う方は多いですよね。
虫歯の治療もイヤなのに麻酔まで痛くて怖かったら歯科医院には行こうとは思いません。
当院ではなるべく麻酔のストレスを軽減するために、以下のような対策をしています。
①表面麻酔をする
麻酔針で歯ぐきに刺す時の痛みを軽減するために歯ぐきの表面に麻酔(軟膏タイプの麻酔)を塗布します。
②細い麻酔針
針を細くすることで刺入時の感覚を少なくします
③特別な刺入操作
一般的には針を動かして歯ぐきに刺入しますがこれでは痛みを感じやすくなります。
針は歯ぐきに触れるギリギリのところで固定し、ほっぺたを動かして刺入します。こうすることで痛みを感じにくくなります。
④麻酔液の注入速度
液を速いスピードで注入すると痛みがでます。ゆっくりと時間をかけて行います。
⑤複数回に分けて注入
麻酔をしっかり効かせるには骨膜(顎の骨の表面の膜)と骨との間に麻酔液を注入することが望ましく、
一回でここに入れようとすると痛みがでます。麻酔を少しづつ効かせながら行います。
⑥麻酔液の温度
麻酔液が冷たいと注入時に痛みがでます。なるべく体温に近い温度に温めてから注入します。
「麻酔が怖くて苦手」で歯医者に行くのが怖いとお考えでしたら、当院のように「麻酔の痛み対策に力を入れている歯科医院」を選ぶようにしてくださいね。
ボロボロの歯の治療にかかる費用と痛み
「幼少期のトラウマで歯医者が怖い」「麻酔がイヤだ」などの理由で歯医者に行けず歯がボロボロ…。
こんな状態で歯医者に行くのは恥ずかしいし、費用もかかるかも・・・、と不安になっているかと思います。
|歯がボロボロだとその分痛みも強いの?
ですが、歯がボロボロだから治療の時の痛みが強いとはかぎりませんし、実際はその時の状況に大きく左右されます。
状況によっては、歯がボロボロの方でなくても麻酔が効かずに痛みを伴うこともあります。
ですので、「歯がボロボロだから特に痛みが強くなる」とは言えませんし、通常の虫歯で来院される患者さんとそこまで大きく変わる事はないので、特別心配する必要はありません。
|歯がボロボロの場合治療費ってどれぐらいかかるの?
歯がボロボロだと、通常の虫歯や歯周病治療よりも費用が掛かりそうな気がしますよね。
ですが、こちらに関しても実際に状況を見てみないと、治療費の目安をお伝えする事は出来ません。
自費治療になるか?それとも保険治療になるか?でも、治療費は大きく変わってきますし、人によって「ボロボロ」と感じる状態に違いがあります。
患者さんの立場に立って考えたとき、一番怖いのは治療費の目安や治療方法の説明もなく、すぐに治療を始めてしまう歯科医院です。
もし治療費の事が気になると言う事なら、事前にしっかりと説明を求めるか、当院のようにカウンセリングやコンサルティングをしっかりとしてくれる歯科医院がオススメです。
「歯医者が怖い」場合の歯科医院の選び方と克服方法
ここまでの内容を踏まえて、「歯がボロボロで歯医者に行くのが怖い」と言う方へ向けて、歯科医院の選び方と恐怖の克服方法についてまとめてみましたので、ご参考頂ければと思います。
|どんな歯医者に通うべきか?
無痛治療の歯医者ってある?
完全に無痛で処置をしようと思うならば全身麻酔になります。これ以外での麻酔は100%無痛ですとは言い切れません。
全身麻酔となると麻酔科の専門の先生が必要になるため大きな施設の病院でないとなかなかできません。
一般開業医では「なるべく痛みがでないような治療」をすることになります。
笑気吸入鎮静法という麻酔の方法をご存知でしょうか?
この方法は笑気(亜酸化窒素)ガスを吸入することで「うっとりとした状態」になり不安が減少し、痛み刺激にある程度耐えれるようになります。(無痛作用は完全ではないので局所麻酔を使用する場合があります)
歯医者が怖くて行けないという方には、保険適応で、しかも入院の必要はありませんし、人体に対しての害もありませんので安心して使用できます。
全ての歯科医院でこの笑気吸入鎮静法ができるわけではないので、ホームページ等で確認してみてください。
問診時に話をしっかりと聞いてくれる歯科医院を選ぶ
カウンセリングルームなどの診療台以外の場所でしっかり時間をとって説明してくれるかどうかが重要です。
説明もなく理解もしていない状態で治療が進むことが患者さんにとって一番のストレスになるからです。
一度通って疑問に思う点があれば他への乗り換えも視野に
セカンドオピニオンという言葉をご存知ですか?セカンドオピニオンとは診断してもらった先生とは別の先生に意見を求めることをいいます。
先生によって考え方や治療方法が異なるため、しっかり話を聞いて自分が一番納得できて、この先生なら任せられると思ったら治療を受けるようにしましょう。
|「歯医者が怖い」場合の患者側の心得と恐怖を克服する方法
最初の問診時に痛みに弱い事を必ず伝える
同じように治療していても人によって感じ方は様々です。予め痛みに弱いことを知っておくことでより対応しやすくなります。
痛みに対する歯医者側の対策を最初に聞いておく
痛み対策してるといっても、何をされているかわからないのは不安ですよね。どのような対策かを知っておくことで不安も軽減されます。
治療中、痛みを感じれば手を挙げて伝える
治療する側も患者さんの表情や動きを注視してはいますが、完全に把握できるわけではありませんので、遠慮なく手をあげて意思表示をしてください。
「歯医者が怖い」と言う患者さんへの当院の取り組み
当院では患者さんになるべく恐怖心を与えないように、事前に治療の説明を行い、ご理解していただいてから始めていきます。
患者さんがまず、どういう状況なのか、どういう治療が必要なのか、治療期間はどのぐらいかかるのか、を「知る」ことで安心して治療に臨むことができます。
「歯がボロボロで歯医者に行くのが怖い」と言う患者さんは沢山居ますが、そのまま放置しておくとどんどんひどくなってしまいます。
今回ご紹介した様に、基本的には「通常の虫歯で来院される方と痛みは同じぐらい」なので、特に気にする必要はありません。
まずは治療に関する相談だけでも良いので、早めにお近くの歯科医院に行かれる事をオススメします。
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