松井歯科医院ブログ

2020.03.07更新

歯周病とは?※歯肉炎や歯周炎、歯槽膿漏との違いは?がイメージできる週病菌の画像

 

こんにちは!神戸松井歯科医院の院長松井です^^

当院では「歯周病の治療」に関して特に力を入れておりますが、そもそも歯周病に関して詳しくないという患者さんも多くいらっしゃいます。

そこで、歯周病に関して誰でも分かりやすい様に、原因や症状、治療などについて分かりやすく説明していきます。

今回はそんな「歯周病」に関する基礎知識として・・・

・歯周病と歯肉炎の違いは?

・歯周病菌っていったい何?

・歯周病って歯槽膿漏や歯周炎と違うの?

上記について分かりやすく説明していきます。

そもそも歯周病とは?

「歯周病」とは、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)から細菌が侵入し、歯のまわりに炎症が起こる病気の事です。

歯医者に行くタイミングと言えば、「虫歯」などで痛みを感じた時が多いですが、この「歯周病」の場合は痛みが出ない事が多いのが特徴です。

だらだらと専門用語で解説すると非常に分かりにくい為、一覧で特徴などをまとめてみました。

・歯周病になると、歯ぐきの出血や腫れ、周囲の人も気づくような口臭が見られる事がある

・歯周病は痛みが出ない事が多いので、セルフチェックや定期健診が必要

・症状が重くなると、歯を支えるアゴの骨が溶けて歯が抜ける事もある

・初期の段階では自覚症状がないので、歯科医院での検査を受けるのがオススメ

特に注意したいのが「痛みが出ない」と言う点で、普段から自分で意識していないと、重度の症状になるまで気づかない事もあります。

歯を磨いて出血すると言う人も多く、気にしない人がほとんどかも知れませんが、出来れば一度でも歯科医院で検査される事をオススメします。

歯周病になる原因は?

普段からしっかりと歯磨きをしていれば、「歯周病」にはかからないのでは?と思っている人も多いかと思います。

確かに「歯周病」は、不十分な歯磨きが原因でおこる事も多く、しっかりと歯磨きが出来ていればある程度は予防できるかもしれません。

歯周病を予防するには、歯の表面はもちろん、歯と歯の間や、歯と歯ぐきの間など、歯間ブラシなども駆使して行き届いた歯磨きを毎日する必要があります。

また以下に当てはまる人の場合、歯周病の進行を早める可能性があるとも言われています。

・喫煙者

・糖尿病

・歯ぎしりをする

・口を開けて生活している

・歯並びが悪い

こういった方は更に注意が必要です。

歯周病菌っていったい何?

口の中には、歯周病菌を含め、虫歯菌など今現在800種類以上の細菌がいると言われています。

中でも歯周病菌の代表的な3種類(※P.g.菌、T.f.菌、Td.菌)に関しては、特に歯周病の進行を早めると言われています。

更にこの3種類以外でも沢山の歯周病菌があり、種類によっては若いうちにかかると非常に危険なものもあります。

 

歯周病、歯肉炎、歯槽膿漏、歯周炎の違いは?

歯周病については、ここまで説明した内容で多少ご理解頂けたのではないかと思います。

では他に聞く事が多い「歯肉炎」や「歯槽膿漏」、「歯周炎」との違いについても分かりやすくご紹介させて頂きます。

まず最初にご説明させて頂くと、歯周病は歯肉炎と歯周炎に分けることができます。

|歯肉炎について

歯肉炎とは、炎症が歯ぐきのみにとどまっている状態の事を言います。

|歯周炎について

歯周炎とは、歯肉炎とは違い、歯ぐきのみではなく骨まで溶けてしまった状態の事を言います。

なので両方とも歯周病ですが、歯肉炎よりも歯周炎の方が症状は重度だという事です。

|歯槽膿漏について

一般的には歯槽膿漏も歯周病のことを指しています。

歯槽膿漏については、膿が出ている状態のことをあらわしており、「病名」ではなく「状態」のことです。


 

歯周病と言っても進行状態などによっても呼び方は様々で、一般の方からすると分かりにくいと感じてしまうかも知れません。

今回はそんな「歯周病」について、分かりやすく説明させて頂きましたがいかがだったでしょうか?

歯周病についてご理解頂いただけでは治療にはなりませんので、少しでも「歯周病かな・・・」と感じたら、早めに歯科医院で検診を受けてみて下さいね。

 

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投稿者: 松井歯科医院