松井歯科医院ブログ

2026.09.17更新

鏡で歯の色を確認する女性

 

こんにちは、松井歯科医院院長の松井です。

 

撮った写真を見返したときに、笑った口元の奥に銀色が写っている。

 

そういうことで、ふと気になり始める方が多いように思います。

 

・人前で大きく笑うのをためらってしまう
・上を向いて話すときに、奥歯が見えていないか気になる
・昔治した歯だけど、そろそろ変えたほうがいいのだろうか

 

痛みがあるわけではないので、なかなか相談のきっかけがつかめない。「こんなことで受診していいのかな」と思われている方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

 

結論からお伝えすると、銀歯を白くする方法は、保険と自費の大きく2つがあります。

 

今回は、それぞれどういう方法なのか、どう選べばいいのかを整理してご説明させて頂きます。

 

銀歯が気になる理由

歯の色を気にする女性

 

「見た目が気になる」というのが一番多い理由ですが、実はそれだけではありません。

 

|見た目のこと

笑ったとき、話すとき、写真を撮るとき。奥歯の銀色は、自分で思っている以上に見えていることがあります。気になり出すと、口元の動きまで抑えてしまう方もいらっしゃいます。

 

|金属アレルギーのこと

金属が長期間お口の中にあることで、金属アレルギーの症状が出る場合があると言われています。原因がお口の中の金属だと分かるまでに、時間がかかることもあります。

 

|中で虫歯が進んでいることがあります

実はこれが、歯科医師として一番お伝えしたいところです。

 

銀歯そのものは虫歯になりません。ですが、銀歯と歯の境目には、少しずつすき間ができてきます。そこから細菌が入り込み、被せ物の中で虫歯が進んでいることがあるんです。

 

これを「二次う蝕(にじうしょく)」と言います。痛みが出ないまま進むことが多く、外れたときに初めて大きな虫歯が見つかる、ということも珍しくありません。

 

ですから「見た目が気になる」というきっかけで受診されて、結果的に中の虫歯が早く見つかった、というのは決して悪いことではないんですね。

 

白くする方法は大きく2つ

CAD/CAMで設計された歯の模型

 

銀歯を白くする方法は、大きく次の2つに分かれます。

 

1. 保険の「CAD/CAM(キャドカム)」による白い詰め物・被せ物
2. 自費のセラミック(当院ではe-maxとジルコニア)による被せ物

 

どちらも「銀歯を外して、白いものに替える」という点では同じです。違うのは使う材料と、それによって変わってくる見た目・強度・持ち・費用です。

 

「白くなるならどちらでもいい」ということではなく、それぞれに向き不向きがあります。順にご説明していきますね。

 

保険で白くできる場合

歯科治療費を計算するイメージ

 

保険で白い歯にできる方法が「CAD/CAM冠」「CAD/CAMインレー」です。コンピューターで設計して機械で削り出す、白い被せ物・詰め物のことですね。

 

保険が適用されますので、費用の負担を抑えられるのが最大の利点です。

 

ただ、いくつか知っておいていただきたい点があります。

 

|適用できる範囲は広がりました

適用できる歯の範囲は、これまで少しずつ広がってきました。そして2026年6月の制度改定で、全ての歯に適用されるようになりました。

 

ただ、全ての歯に使えるようになったとはいえ、実際に向いているかどうかは別の話です。噛み合わせの状態によっては、保険の材料では強度が足りないと判断することもあります。

 

ご自身の歯にどの方法が向いているかは、実際に拝見しないと判断できません。ここは、あらかじめご了承ください。

 

|素材はセラミックそのものではありません

保険のCAD/CAMに使われるのはハイブリッドレジンという材料です。歯科用のプラスチックにセラミックの粉を混ぜたもので、セラミックそのものではありません。

 

白いことは白いのですが、透明感という点では自然の歯と少し違いがあります。

 

|年数が経つと変色することがあります

レジン系の材料は少しずつ水分を吸う性質があるため、時間とともに色が変わってくることがあります。また、噛み合わせが強い方では、すり減りや破損が起こることもあります。

 

自費で白くする場合

白い歯を見せて笑顔の女性

 

もう一つが、自費でセラミックを選ぶ方法です。当院ではe-max(イーマックス)とジルコニアをご用意しております。

 

|強度が高く、割れにくい素材です

十分な硬さがあり、奥歯のように強い力がかかる場所にも使いやすい素材です。

 

|変色しにくい素材です

水分を吸いにくいため、年数が経っても色が変わりにくいという特徴があります。

 

|金属を使いません

金属アレルギーが心配な方にも選んでいただけますし、歯ぐきの縁が黒ずむこともありません。

 

|5年間の保証を設けております

当院では、自費治療に5年間の保証期間を設けております。保証の適用には条件がございますので、治療開始前に詳しくご説明いたします。

 

|ジルコニアの型取りは口腔内スキャナーで行えます

当院ではデンツプライシロナ社の「Primescan」という口腔内スキャナーを導入しております。粘土のような印象材を使わずに型取りができますので、型取りが苦手な方にも受けていただきやすい方法です。

 

※e-maxは口腔内スキャナーでの型取りができないため、従来の方法で型取りを行います。

 

ただし、費用は全額自己負担となります。そこは正直にお伝えしておきますね。

 

ジルコニアのデメリットや、どのくらい持つのかについては、こちらの記事で詳しくご説明しています。
ジルコニアのデメリットと5年保証|長く使うために知っておくこと

 

保険と自費の違いをもっと詳しく比べたい方は、こちらもあわせてお読みください。
保険のCAD/CAM冠と自費のジルコニア、何が違うのか|歯科医師が解説

 

やり替えるタイミング

被せ物の状態を確認するイメージ

 

「いつ替えればいいですか」というご質問もよくいただきます。

 

問題なく使えている銀歯を、見た目だけの理由で急いで外す必要はありません。削り直すということは、その分だけ歯を減らすことになりますから。

 

現実的なタイミングとしては、次のような機会が挙げられます。

 

|詰め物・被せ物が取れたとき

一番自然なタイミングです。どのみち治し直しが必要ですので、そのときに「白いものにできますか」とお尋ねいただければ、選択肢をご説明できます。

 

|二次う蝕が見つかったとき

検診で銀歯の下に虫歯が見つかった場合は、いずれにしても外して治療することになります。このときに素材を選び直せます。

 

|どうしても見た目が気になるとき

もちろん、これも立派な理由です。気になったまま何年も過ごすより、ご相談いただいたほうがいいと思います。ただ、歯を削ることになる点はご理解いただいたうえで進めさせてください。

 

まずはご相談ください

歯科医院でのカウンセリング

 

ここまでお読みいただいて、「自分の場合はどちらだろう」と思われたのではないでしょうか。

 

正直なところ、お口の中を拝見しないと、はっきりしたことは申し上げられません。どの歯なのか、噛み合わせはどうか、中の状態はどうなっているか。それによって、ご提案できる内容が変わってくるからです。

 

費用についても、治療する本数や内容によって変わりますので、診察のうえでお見積りをご提示いたします。金額をご確認いただいて、ご納得いただいてから治療に進みます。

 

「自費を勧められるのではないか」とご心配な方もいらっしゃるかも知れませんが、保険で十分な場合は、そのようにお伝えします。選ぶのは患者さんご自身です。

 

相談だけでも構いませんので、気軽にお越しくださいね。

 

よくあるご質問

 

|全部の銀歯を白くできますか?

本数が多い場合は、複数回に分けて進めることになります。一度にすべてを外してしまうと、噛める場所がなくなってしまいますので。お口の状態を拝見したうえで、どこから進めるのがよいか、優先順位も含めてご提案させて頂きます。

 

|1本あたり何回の通院が必要ですか?

お口の状態によりますが、型取りの日と装着の日で、少なくとも2回は必要です。中に虫歯があった場合や、神経の処置が必要な場合は、さらに回数がかかります。当院では技工所で製作しますので、その日のうちに装着することはできません。

 

|保険で白くできる歯とできない歯がありますか?

2026年6月の制度改定で、全ての歯に適用されるようになりました。ただ、噛み合わせの状態によっては、保険の材料では強度が足りないと判断することもあります。ご自身の場合にどの方法が向いているかは、実際に拝見したうえでご説明いたします。

 

|痛くないのですが、受診してもいいですか?

もちろんです。むしろ、痛みが出る前にお越しいただくほうが、選べる方法も多くなります。「見た目が気になる」というだけの理由でも、まったく問題ありません。

 

|相談だけでも構いませんか?

はい、大丈夫です。「まず話を聞いてから決めたい」というご相談も歓迎しております。

 

まとめ

 

今回は、銀歯を白くする方法についてご説明させて頂きました。

 

・銀歯が気になる理由は見た目だけでなく、金属アレルギーや中の虫歯もあります
・白くする方法は、保険のCAD/CAMと自費のセラミックの大きく2つです
・保険は費用を抑えられ、2026年6月の改定で全ての歯に適用されるようになりました
・自費のセラミックは強度が高く変色しにくく、5年間の保証があります
・やり替えは、外れたときや虫歯が見つかったときが現実的なタイミングです

 

銀歯のことは、痛くないぶん後回しになりがちです。でも、中で虫歯が進んでいることもありますから、気になったときが相談のタイミングだと思っていただければ。

 

当院はJR神戸駅から徒歩5分のところにあります。神戸市近郊で銀歯のことでお悩みの方は、一度ご相談してみてくださいね。

 

自由診療に関するご案内

 

この記事でご紹介しているジルコニアによる被せ物は自由診療です。公的医療保険が適用されず、費用は全額自己負担となります。

 

|主なリスク・副作用について

・被せ物を作るために、歯を削る必要があります
・噛み合わせや使用状況によって、破損や脱離が起こる場合があります
・硬い素材のため、噛み合う相手の歯に影響が出ないよう調整が必要です
・治療後に、しみる・違和感があるなどの症状が出る場合があります
・お口の状態によっては、ご希望の素材で治療できない場合があります
・治療の効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません

 

|保証について

自費治療には5年間の保証期間を設けております。保証の適用には条件がございますので、治療開始前に詳しくご説明いたします。

 

|費用について

治療内容やお口の状態によって異なりますので、診察のうえでお見積りをご提示いたします。費用についてのご説明を十分に行い、ご納得いただいてから治療を開始いたします。

 

ご相談・ご予約

 

お電話のほか、ページ上部の「WEB予約」からも24時間ご予約いただけます。

 

・電話番号:078-381-6484
・診療時間:9:00~13:00/14:30~19:00(土曜の午後は14:00~17:00)
・休診日:木曜・日祝
・アクセス:JR神戸駅より徒歩5分

投稿者: 松井歯科医院