松井歯科医院ブログ

2026.09.17更新

白い歯で笑顔を見せる女性

 

こんにちは、松井歯科医院院長の松井です。

 

「神戸で、白い歯の治療ができる歯科医院を探している」

 

そう思って調べ始めたものの、医院のホームページを見比べているうちに、かえって分からなくなってしまった。そういう方も多いのではないでしょうか。

 

セラミック、ジルコニア、CAD/CAM冠、審美歯科。言葉だけがたくさん出てきて、結局どこに行けばいいのか判断がつかない。無理もないことだと思います。

 

今回は、白い歯にする方法の選択肢と、医院を選ぶときに確認しておきたいことを整理してご説明させて頂きます。当院のことも最後にご紹介しますが、まずは判断のための材料としてお読みいただければと思います。

 

白い歯の選択肢

CAD/CAMで設計された歯の模型

 

銀歯を白くしたい、詰め物を目立たなくしたい。こうしたご希望に対する方法は、大きく2つに分かれます。

 

|保険の「CAD/CAM冠・CAD/CAMインレー」

コンピューターで設計し、機械で削り出す白い被せ物・詰め物です。保険が適用されますので、費用の負担を抑えられるのが利点です。

 

使われる材料はハイブリッドレジン(歯科用プラスチックにセラミックの粉を混ぜたもの)で、セラミックそのものではありません。年数が経つと変色したり、すり減ったりすることがあります。なお、2026年6月の制度改定で、全ての歯に適用されるようになりました。

 

|自費のセラミック(ジルコニアなど)

自由診療となり、費用は全額自己負担です。そのぶん強度が高く、変色しにくいという特徴があります。金属を使わないため、歯ぐきの縁が黒ずむこともありません。

 

ただし、硬い素材であるため噛み合わせの調整が重要になりますし、透明感という点では他のセラミック素材のほうが優れている場合もあります。

 

それぞれの違いは、こちらの記事で詳しく比べています。
保険のCAD/CAM冠と自費のジルコニア、何が違うのか|歯科医師が解説

 

医院選びで確認したい4つのこと

歯科医院でのカウンセリング

 

ここからは、どの医院を選ばれる場合でも確認しておくとよい項目を挙げておきます。ご自身のチェックリストとしてお使いください。

 

|1. 保証があるかどうか、条件は何か

自費治療は費用の負担が大きいぶん、後から何かあったときの取り扱いを先に確認しておきたいところです。

 

保証の有無だけでなく、「どんな場合が対象になるのか」「条件はあるのか」まで聞いておくと安心です。定期的な受診が条件になっていることもあります。

 

|2. 型取りの方法

型取りには、印象材(粘土のような材料)を使う従来の方法と、カメラで読み取る光学印象があります。

 

型取りが苦手な方、えずきやすい方にとっては、ここは大きな差になります。光学印象に対応しているかどうかは、受診前に確認しておくとよい項目です。導入している医院はまだ限られますので。

 

|3. カウンセリングの時間があるか

素材の違い、費用、治療の期間。こうしたことを説明してもらえる時間が確保されているかどうかです。

 

その場で決めるよう急かされることなく、持ち帰って考えられるかどうかも、確認しておきたいところかと思います。

 

|4. 通院回数と、当日装着の可否

院内に削り出しの装置がある医院では、条件が整えば1日で終わることがあります。一方、技工所で製作する医院では、型取りの日と装着の日で通院が必要です。

 

どちらが良いということではなく、ご自身の通いやすさと、何を優先するかで選ぶものだと思います。通院回数を減らしたいのか、素材や仕上がりを優先したいのか。ここは先に決めておくと、医院選びが楽になります。

 

当院の特徴

歯科医院での治療説明の様子

 

先ほどの4項目について、当院の場合をそのままお答えしておきます。

 

|保証について

自費治療には5年間の保証期間を設けております。保証の適用には条件がございますので、治療開始前に詳しくご説明いたします。保証書もお渡ししますので、その場で判断していただく必要はありません。

 

|型取りの方法について

デンツプライシロナ社の「Primescan(プライムスキャン)」という口腔内スキャナーを導入しております。粘土のような印象材を使わずに型取りができ、苦しくなればその場で中断できます。

 

ただし、すべての治療に使えるわけではありません。お口の状態によっては、従来の方法のほうが適していると判断することもあります。

 

|カウンセリングについて

費用や素材について十分にご説明し、ご納得いただいてから治療を開始いたします。「相談だけ」でのご来院も歓迎しております。保険で十分な場合は、そのようにお伝えします。

 

|通院回数について

当院では、その日のうちに被せ物をお入れすることはできません。院内に削り出しの装置は置いておらず、技工所で製作するためです。型取りの日と装着の日で、通院が必要になります。

 

「1日で終わらせたい」というご希望でしたら、当院はご期待に沿えません。先にお伝えしておきますね。

 

当院の口腔内スキャナーについては、こちらで詳しくご紹介しています。
口腔内スキャナーを導入しました|神戸駅徒歩5分の松井歯科医院

 

ジルコニアの特徴と気をつけたい点については、こちらをご覧ください。
ジルコニアのデメリットと5年保証|長く使うために知っておくこと

 

アクセス・診療時間

歯科検診のイメージ

 

当院はJR神戸駅から徒歩5分のところにあります。

 

神戸駅は、JR神戸線のほか、地下鉄海岸線のハーバーランド駅、阪神・阪急の高速神戸駅とも近い場所です。三宮方面、明石・姫路方面のどちらからも通っていただきやすいかと思います。

 

お勤め帰りにお立ち寄りいただけるよう、平日は19時まで診療しております。

 

・診療時間:9:00~13:00/14:30~19:00(土曜の午後は14:00~17:00)
・休診日:木曜・日祝
・アクセス:JR神戸駅より徒歩5分

 

当院には、専用の駐車場・提携駐車場はございません。お車でお越しの際は、近隣の駐車場をご利用ください。駐車料金はご自身でのご負担となりますので、あらかじめご了承ください。

 

よくあるご質問

 

|神戸駅からどのくらいですか?

JR神戸駅から徒歩5分です。地下鉄海岸線のハーバーランド駅、阪神・阪急の高速神戸駅からもお越しいただけます。道順が分かりにくい場合は、お電話いただければご案内いたします。

 

|車で行けますか?

当院には専用の駐車場・提携駐車場がございませんので、お車の場合は近隣の駐車場をご利用ください(駐車料金はご負担をお願いしております)。JR神戸駅から徒歩5分ですので、電車でお越しいただくのが便利かと思います。

 

|初診でも相談だけできますか?

はい、大丈夫です。「白くしたいけれど、どの方法がいいか分からない」という段階でのご相談も歓迎しております。その場で治療を決めていただく必要はありません。

 

|費用はどのくらいかかりますか?

治療する歯の本数や、お口の状態によって変わります。診察のうえでお見積りをご提示いたしますので、金額をご確認いただいてからご判断ください。保険で対応できる場合は、その旨もお伝えします。

 

|仕事帰りでも間に合いますか?

平日は19時まで診療しております(土曜の午後は17時まで)。ご予約の際に、ご都合のよいお時間をお知らせください。

 

まとめ

 

今回は、白い歯にする方法と、医院選びで確認したいことについてご説明させて頂きました。

 

・白い歯の選択肢は、保険のCAD/CAMと自費のセラミックの大きく2つです
・医院を選ぶときは、保証・型取りの方法・カウンセリング・通院回数を確認しておくと安心です
・当院は口腔内スキャナーを導入しており、自費治療には5年間の保証を設けております
・技工所で製作するため、当日に被せ物をお入れすることはできません
・JR神戸駅から徒歩5分、平日は19時まで診療しております

 

白い歯にすることは、見た目のためだけではありません。金属アレルギーのことや、被せ物の中の虫歯のこと。いろいろな背景があるものだと思います。

 

納得したうえで治療を始めていただくのが一番ですので、分からないことは遠慮なくお尋ねくださいね。

 

自由診療に関するご案内

 

この記事でご紹介しているジルコニアによる被せ物は自由診療です。公的医療保険が適用されず、費用は全額自己負担となります。

 

|主なリスク・副作用について

・被せ物を作るために、歯を削る必要があります
・噛み合わせや使用状況によって、破損や脱離が起こる場合があります
・硬い素材のため、噛み合う相手の歯に影響が出ないよう調整が必要です
・治療後に、しみる・違和感があるなどの症状が出る場合があります
・お口の状態によっては、ご希望の素材で治療できない場合があります
・治療の効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません

 

|保証について

自費治療には5年間の保証期間を設けております。保証の適用には条件がございますので、治療開始前に詳しくご説明いたします。

 

|費用について

治療内容やお口の状態によって異なりますので、診察のうえでお見積りをご提示いたします。費用についてのご説明を十分に行い、ご納得いただいてから治療を開始いたします。

 

ご相談・ご予約

 

お電話のほか、ページ上部の「WEB予約」からも24時間ご予約いただけます。

 

・電話番号:078-381-6484
・診療時間:9:00~13:00/14:30~19:00(土曜の午後は14:00~17:00)
・休診日:木曜・日祝
・アクセス:JR神戸駅より徒歩5分

投稿者: 松井歯科医院

2026.09.17更新

鏡で歯の色を確認する女性

 

こんにちは、松井歯科医院院長の松井です。

 

撮った写真を見返したときに、笑った口元の奥に銀色が写っている。

 

そういうことで、ふと気になり始める方が多いように思います。

 

・人前で大きく笑うのをためらってしまう
・上を向いて話すときに、奥歯が見えていないか気になる
・昔治した歯だけど、そろそろ変えたほうがいいのだろうか

 

痛みがあるわけではないので、なかなか相談のきっかけがつかめない。「こんなことで受診していいのかな」と思われている方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

 

結論からお伝えすると、銀歯を白くする方法は、保険と自費の大きく2つがあります。

 

今回は、それぞれどういう方法なのか、どう選べばいいのかを整理してご説明させて頂きます。

 

銀歯が気になる理由

歯の色を気にする女性

 

「見た目が気になる」というのが一番多い理由ですが、実はそれだけではありません。

 

|見た目のこと

笑ったとき、話すとき、写真を撮るとき。奥歯の銀色は、自分で思っている以上に見えていることがあります。気になり出すと、口元の動きまで抑えてしまう方もいらっしゃいます。

 

|金属アレルギーのこと

金属が長期間お口の中にあることで、金属アレルギーの症状が出る場合があると言われています。原因がお口の中の金属だと分かるまでに、時間がかかることもあります。

 

|中で虫歯が進んでいることがあります

実はこれが、歯科医師として一番お伝えしたいところです。

 

銀歯そのものは虫歯になりません。ですが、銀歯と歯の境目には、少しずつすき間ができてきます。そこから細菌が入り込み、被せ物の中で虫歯が進んでいることがあるんです。

 

これを「二次う蝕(にじうしょく)」と言います。痛みが出ないまま進むことが多く、外れたときに初めて大きな虫歯が見つかる、ということも珍しくありません。

 

ですから「見た目が気になる」というきっかけで受診されて、結果的に中の虫歯が早く見つかった、というのは決して悪いことではないんですね。

 

白くする方法は大きく2つ

CAD/CAMで設計された歯の模型

 

銀歯を白くする方法は、大きく次の2つに分かれます。

 

1. 保険の「CAD/CAM(キャドカム)」による白い詰め物・被せ物
2. 自費のセラミック(当院ではe-maxとジルコニア)による被せ物

 

どちらも「銀歯を外して、白いものに替える」という点では同じです。違うのは使う材料と、それによって変わってくる見た目・強度・持ち・費用です。

 

「白くなるならどちらでもいい」ということではなく、それぞれに向き不向きがあります。順にご説明していきますね。

 

保険で白くできる場合

歯科治療費を計算するイメージ

 

保険で白い歯にできる方法が「CAD/CAM冠」「CAD/CAMインレー」です。コンピューターで設計して機械で削り出す、白い被せ物・詰め物のことですね。

 

保険が適用されますので、費用の負担を抑えられるのが最大の利点です。

 

ただ、いくつか知っておいていただきたい点があります。

 

|適用できる範囲は広がりました

適用できる歯の範囲は、これまで少しずつ広がってきました。そして2026年6月の制度改定で、全ての歯に適用されるようになりました。

 

ただ、全ての歯に使えるようになったとはいえ、実際に向いているかどうかは別の話です。噛み合わせの状態によっては、保険の材料では強度が足りないと判断することもあります。

 

ご自身の歯にどの方法が向いているかは、実際に拝見しないと判断できません。ここは、あらかじめご了承ください。

 

|素材はセラミックそのものではありません

保険のCAD/CAMに使われるのはハイブリッドレジンという材料です。歯科用のプラスチックにセラミックの粉を混ぜたもので、セラミックそのものではありません。

 

白いことは白いのですが、透明感という点では自然の歯と少し違いがあります。

 

|年数が経つと変色することがあります

レジン系の材料は少しずつ水分を吸う性質があるため、時間とともに色が変わってくることがあります。また、噛み合わせが強い方では、すり減りや破損が起こることもあります。

 

自費で白くする場合

白い歯を見せて笑顔の女性

 

もう一つが、自費でセラミックを選ぶ方法です。当院ではe-max(イーマックス)とジルコニアをご用意しております。

 

|強度が高く、割れにくい素材です

十分な硬さがあり、奥歯のように強い力がかかる場所にも使いやすい素材です。

 

|変色しにくい素材です

水分を吸いにくいため、年数が経っても色が変わりにくいという特徴があります。

 

|金属を使いません

金属アレルギーが心配な方にも選んでいただけますし、歯ぐきの縁が黒ずむこともありません。

 

|5年間の保証を設けております

当院では、自費治療に5年間の保証期間を設けております。保証の適用には条件がございますので、治療開始前に詳しくご説明いたします。

 

|ジルコニアの型取りは口腔内スキャナーで行えます

当院ではデンツプライシロナ社の「Primescan」という口腔内スキャナーを導入しております。粘土のような印象材を使わずに型取りができますので、型取りが苦手な方にも受けていただきやすい方法です。

 

※e-maxは口腔内スキャナーでの型取りができないため、従来の方法で型取りを行います。

 

ただし、費用は全額自己負担となります。そこは正直にお伝えしておきますね。

 

ジルコニアのデメリットや、どのくらい持つのかについては、こちらの記事で詳しくご説明しています。
ジルコニアのデメリットと5年保証|長く使うために知っておくこと

 

保険と自費の違いをもっと詳しく比べたい方は、こちらもあわせてお読みください。
保険のCAD/CAM冠と自費のジルコニア、何が違うのか|歯科医師が解説

 

やり替えるタイミング

被せ物の状態を確認するイメージ

 

「いつ替えればいいですか」というご質問もよくいただきます。

 

問題なく使えている銀歯を、見た目だけの理由で急いで外す必要はありません。削り直すということは、その分だけ歯を減らすことになりますから。

 

現実的なタイミングとしては、次のような機会が挙げられます。

 

|詰め物・被せ物が取れたとき

一番自然なタイミングです。どのみち治し直しが必要ですので、そのときに「白いものにできますか」とお尋ねいただければ、選択肢をご説明できます。

 

|二次う蝕が見つかったとき

検診で銀歯の下に虫歯が見つかった場合は、いずれにしても外して治療することになります。このときに素材を選び直せます。

 

|どうしても見た目が気になるとき

もちろん、これも立派な理由です。気になったまま何年も過ごすより、ご相談いただいたほうがいいと思います。ただ、歯を削ることになる点はご理解いただいたうえで進めさせてください。

 

まずはご相談ください

歯科医院でのカウンセリング

 

ここまでお読みいただいて、「自分の場合はどちらだろう」と思われたのではないでしょうか。

 

正直なところ、お口の中を拝見しないと、はっきりしたことは申し上げられません。どの歯なのか、噛み合わせはどうか、中の状態はどうなっているか。それによって、ご提案できる内容が変わってくるからです。

 

費用についても、治療する本数や内容によって変わりますので、診察のうえでお見積りをご提示いたします。金額をご確認いただいて、ご納得いただいてから治療に進みます。

 

「自費を勧められるのではないか」とご心配な方もいらっしゃるかも知れませんが、保険で十分な場合は、そのようにお伝えします。選ぶのは患者さんご自身です。

 

相談だけでも構いませんので、気軽にお越しくださいね。

 

よくあるご質問

 

|全部の銀歯を白くできますか?

本数が多い場合は、複数回に分けて進めることになります。一度にすべてを外してしまうと、噛める場所がなくなってしまいますので。お口の状態を拝見したうえで、どこから進めるのがよいか、優先順位も含めてご提案させて頂きます。

 

|1本あたり何回の通院が必要ですか?

お口の状態によりますが、型取りの日と装着の日で、少なくとも2回は必要です。中に虫歯があった場合や、神経の処置が必要な場合は、さらに回数がかかります。当院では技工所で製作しますので、その日のうちに装着することはできません。

 

|保険で白くできる歯とできない歯がありますか?

2026年6月の制度改定で、全ての歯に適用されるようになりました。ただ、噛み合わせの状態によっては、保険の材料では強度が足りないと判断することもあります。ご自身の場合にどの方法が向いているかは、実際に拝見したうえでご説明いたします。

 

|痛くないのですが、受診してもいいですか?

もちろんです。むしろ、痛みが出る前にお越しいただくほうが、選べる方法も多くなります。「見た目が気になる」というだけの理由でも、まったく問題ありません。

 

|相談だけでも構いませんか?

はい、大丈夫です。「まず話を聞いてから決めたい」というご相談も歓迎しております。

 

まとめ

 

今回は、銀歯を白くする方法についてご説明させて頂きました。

 

・銀歯が気になる理由は見た目だけでなく、金属アレルギーや中の虫歯もあります
・白くする方法は、保険のCAD/CAMと自費のセラミックの大きく2つです
・保険は費用を抑えられ、2026年6月の改定で全ての歯に適用されるようになりました
・自費のセラミックは強度が高く変色しにくく、5年間の保証があります
・やり替えは、外れたときや虫歯が見つかったときが現実的なタイミングです

 

銀歯のことは、痛くないぶん後回しになりがちです。でも、中で虫歯が進んでいることもありますから、気になったときが相談のタイミングだと思っていただければ。

 

当院はJR神戸駅から徒歩5分のところにあります。神戸市近郊で銀歯のことでお悩みの方は、一度ご相談してみてくださいね。

 

自由診療に関するご案内

 

この記事でご紹介しているジルコニアによる被せ物は自由診療です。公的医療保険が適用されず、費用は全額自己負担となります。

 

|主なリスク・副作用について

・被せ物を作るために、歯を削る必要があります
・噛み合わせや使用状況によって、破損や脱離が起こる場合があります
・硬い素材のため、噛み合う相手の歯に影響が出ないよう調整が必要です
・治療後に、しみる・違和感があるなどの症状が出る場合があります
・お口の状態によっては、ご希望の素材で治療できない場合があります
・治療の効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません

 

|保証について

自費治療には5年間の保証期間を設けております。保証の適用には条件がございますので、治療開始前に詳しくご説明いたします。

 

|費用について

治療内容やお口の状態によって異なりますので、診察のうえでお見積りをご提示いたします。費用についてのご説明を十分に行い、ご納得いただいてから治療を開始いたします。

 

ご相談・ご予約

 

お電話のほか、ページ上部の「WEB予約」からも24時間ご予約いただけます。

 

・電話番号:078-381-6484
・診療時間:9:00~13:00/14:30~19:00(土曜の午後は14:00~17:00)
・休診日:木曜・日祝
・アクセス:JR神戸駅より徒歩5分

投稿者: 松井歯科医院

2026.09.17更新

白い歯を見せて笑顔の女性

 

こんにちは、松井歯科医院院長の松井です。

 

「ジルコニアがいいと勧められたけれど、実際のところどうなんだろう」

 

自費の被せ物は、決して安い買い物ではありません。だからこそ、良いところだけでなく欠点や、どのくらい持つのかを知ったうえで決めたいとお考えになるのは、当然のことだと思います。

 

今回は、ジルコニアという素材のデメリットと、どのくらい持つのか、そして当院の保証についてご説明させて頂きます。良い面ばかりを並べるつもりはありませんので、判断の材料としてお読みいただければと思います。

 

ジルコニアとは

CAD/CAMで設計された歯の模型

 

ジルコニアは、二酸化ジルコニウムを主成分とするセラミックの一種です。人工のダイヤモンドにも使われる成分で、医療の分野では人工関節などにも用いられてきた材料です。

 

歯科で使われる特徴は、大きく3つあります。

 

・セラミックの中でも特に強度が高く、割れにくい
・水分を吸いにくいため、年数が経っても変色しにくい
・金属を使わないため、歯ぐきの縁が黒ずむことがない

 

奥歯のように強い力がかかる場所にも使いやすく、金属アレルギーが心配な方にも選んでいただける素材です。

 

ただ、万能な素材というわけではありません。ここからが本題です。

 

ジルコニアのデメリット

治療方法について相談するご夫婦

 

|硬いぶん、噛み合う歯への配慮が必要です

ジルコニアは非常に硬い素材です。そのため、噛み合う相手の歯がすり減りやすくなるのではないかという指摘がされてきました。

 

ここで大事になるのが、噛み合わせの調整と、表面をしっかり研磨することです。表面がざらついたままだと、相手の歯への影響が出やすくなります。ここは、治療する側が責任を持って気を配るべき部分だと考えています。

 

装着したあとも、定期的に噛み合わせを確認していくことが大切になります。

 

|費用の負担が大きくなります

ジルコニアは自由診療です。公的医療保険が適用されませんので、費用は全額自己負担となります。

 

保険のCAD/CAM冠と比べると、どうしても負担は大きくなります。「白い歯にしたい」というご希望だけであれば、保険で対応できる場合もありますので、そこは正直にご説明させて頂きます。

 

|透明感では、他の素材に劣る場合があります

ジルコニアは強度が高い反面、光の透け方という点では、他のセラミック素材のほうが自然に見えることがあります。

 

奥歯であれば気になることは少ないのですが、前歯のように見た目を重視される部分では、素材の選び方が変わってくることもあります。

 

|歯を削る量が必要になります

被せ物を作る以上、土台となる歯を削ることは避けられません。素材に必要な厚みを確保するため、一定量を削る必要があります。

 

削った歯は元には戻りません。ここは、どの被せ物を選ぶ場合でも共通してお伝えしていることです。

 

|欠けた場合、部分的な修理が難しいことがあります

硬い素材であるがゆえに、万が一欠けてしまった場合、その部分だけを補修するのが難しく、作り直しになることがあります。

 

これは強度が高いことの裏返しでもあります。

 

e.maxとの違い

被せ物の素材を比較するイメージ

 

自費のセラミックを調べていると、「e.max(イーマックス)」という名前を目にされるかも知れません。

 

e.maxは、二ケイ酸リチウムガラスを主成分とするセラミック素材です。ジルコニアと比べると、次のような違いがあります。

 

・透明感……e.maxのほうが天然の歯に近い透け方をするとされています
・強度……ジルコニアのほうが高く、強い力がかかる場所に向いています
・向いている部位……e.maxは前歯など見た目重視の部分、ジルコニアは奥歯など力のかかる部分

 

どちらが優れているという話ではなく、求めるものによって適した素材が変わるということですね。

 

なお、当院では自費の被せ物として、e.maxとジルコニアをご用意しております。ただし、e.maxは口腔内スキャナーでの型取りができないため、従来の方法で型取りを行います。

 

保険の被せ物との違いについては、こちらの記事で詳しくご説明しています。
保険のCAD/CAM冠と自費のジルコニア、何が違うのか|歯科医師が解説

 

どのくらい持つのか

歯科検診のイメージ

 

「何年持ちますか」というのは、本当によくいただくご質問です。

 

正直に申し上げると、「何年です」と一律にお答えすることはできません。

 

同じ素材で同じように作っても、5年で問題が出る方もいれば、10年以上そのままの方もいらっしゃいます。この差を生むのは、素材そのものよりも、お口の環境と使い方です。

 

持ちを左右する主な要因を挙げておきます。

 

|噛み合わせと、歯ぎしり・食いしばり

強い力が繰り返しかかると、被せ物にも土台の歯にも負担がかかります。歯ぎしりの自覚がある方は、就寝時にマウスピースを使うなどの対策をご提案することがあります。

 

|毎日のお手入れ

被せ物そのものは虫歯になりませんが、被せ物と歯の境目は虫歯になります。ここに汚れが残ると、中で虫歯が進んで作り直しになってしまいます。実は、これが最も多い失敗の原因です。

 

|歯ぐきの状態

歯周病が進むと、土台となる歯そのものがぐらついてきます。被せ物が良くても、支える側が弱れば長くは使えません。

 

|定期的な確認を受けているかどうか

噛み合わせは、時間とともに少しずつ変わっていきます。定期的に確認して、早めに調整することが、結果として長持ちにつながります。

 

当院の5年保証について

歯科医院でのカウンセリング

 

当院では、自費治療に5年間の保証期間を設けております。

 

ただし、どんな場合でも無条件に保証される、というものではありません。保証の適用には条件がございます。

 

治療が終わってから5年以内であれば保証の対象になりますが、次のような場合は、保証期間内であっても保証が適用されないことがあります。

 

・定期的なメンテナンス(定期検診)を受けていらっしゃらない場合
・ナイトガード(マウスピース)の使用をお願いしていたにもかかわらず、使用されなかった場合
・不注意や不慮の事故など、明らかに当院の責任ではない場合
・診療時にはまったく予測できなかった、お口の状態の変化によるトラブル

 

特に、定期検診に通っていただくことは、保証を受けていただくための条件のひとつです。先ほどの「どのくらい持つのか」でもお伝えしたとおり、定期的な確認は被せ物を長持ちさせることにもつながりますので、ぜひ続けていただければと思います。

 

保証の内容については、治療を始める前に必ず詳しくご説明いたします。ご不明な点をすべて解消していただいてから、治療に進んでいただくのが当院の方針です。

 

「聞いていなかった」ということが起こらないよう、保証書もお渡ししながらご説明させて頂きます。

 

よくあるご質問

 

|保証の対象になるのはどんな場合ですか?

治療が終わってから5年以内であれば、保証の対象になります。ただし、定期検診を受けていらっしゃらない場合や、ナイトガード(マウスピース)の使用をお願いしていたのに使用されなかった場合、不注意や事故など明らかに当院の責任ではない場合などは、保証が適用されないことがあります。詳しくは、治療を始める前に保証書をお渡ししてご説明いたします。

 

|ジルコニアは金属アレルギーでも使えますか?

ジルコニアは金属を使わない素材です。そのため、金属アレルギーが心配な方にも選んでいただけます。ただし、アレルギーの内容によっては事前に確認が必要な場合もありますので、お持ちの情報があればお知らせください。

 

|歯ぎしりがあっても大丈夫ですか?

ジルコニアは強度が高い素材ですので、選択肢としては考えられます。ただ、歯ぎしりの力は被せ物だけでなく土台の歯にも負担をかけます。就寝時のマウスピース(ナイトガード)など、あわせて対策をご提案することがあります。なお、ナイトガードの使用をお願いしていたのに使用されなかった場合は、保証の対象外になることがあります。まずはお口の状態を拝見させてください。

 

|型取りは、あの粘土のようなものを使いますか?

当院では口腔内スキャナーによる型取り(光学印象)を導入しております。ジルコニアの被せ物には、この方法で対応できます。ただし、お口の状態によっては従来の方法で行う場合もあります。

 

|相談だけでも構いませんか?

はい、大丈夫です。「まず話を聞いてから決めたい」というご相談も歓迎しております。

 

まとめ

 

今回は、ジルコニアのデメリットと持ち、そして保証についてご説明させて頂きました。

 

・ジルコニアは強度が高く、変色しにくいセラミック素材です
・硬いぶん、噛み合わせの調整と表面の研磨が重要になります
・透明感では、他のセラミック素材のほうが優れている場合があります
・自由診療のため、費用は全額自己負担となります
・持ちを左右するのは素材よりも、噛み合わせ・お手入れ・定期的な確認です
・当院では自費治療に5年間の保証を設けております(定期検診の受診などが条件です)

 

高い費用をかけて治療するのですから、長く使っていただきたいと思っています。そのためには、入れた後の付き合い方のほうが大事だとお伝えしておきますね。

 

当院はJR神戸駅から徒歩5分のところにあります。素材選びで迷っておられる方は、一度ご相談してみてくださいね。

 

自由診療に関するご案内

 

この記事でご紹介しているジルコニアによる被せ物は自由診療です。公的医療保険が適用されず、費用は全額自己負担となります。

 

|主なリスク・副作用について

・被せ物を作るために、歯を削る必要があります
・噛み合わせや使用状況によって、破損や脱離が起こる場合があります
・硬い素材のため、噛み合う相手の歯に影響が出ないよう調整が必要です
・欠けた場合、部分的な補修が難しく、作り直しになることがあります
・治療後に、しみる・違和感があるなどの症状が出る場合があります
・お口の状態によっては、ご希望の素材で治療できない場合があります
・治療の効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません

 

|保証について

自費治療には5年間の保証期間を設けております。保証の適用には条件がございますので、治療開始前に詳しくご説明いたします。

 

|費用について

治療内容やお口の状態によって異なりますので、診察のうえでお見積りをご提示いたします。費用についてのご説明を十分に行い、ご納得いただいてから治療を開始いたします。

 

ご相談・ご予約

 

お電話のほか、ページ上部の「WEB予約」からも24時間ご予約いただけます。

 

・電話番号:078-381-6484
・診療時間:9:00~13:00/14:30~19:00(土曜の午後は14:00~17:00)
・休診日:木曜・日祝
・アクセス:JR神戸駅より徒歩5分

投稿者: 松井歯科医院

2026.09.11更新

CAD/CAMで設計された歯の模型

 

こんにちは、松井歯科医院院長の松井です。

 

「セレック」という言葉を、どこかで目にされたのではないでしょうか。

 

「その日のうちに白い歯が入る」という紹介のされ方をよくしているシステムです。便利そうに聞こえる一方で、「セレック デメリット」「セレック 後悔」といった言葉で調べておられる方も多いようです。

 

そして、当院にも時々こういうお問い合わせをいただきます。

 

「そちらではセレックはできますか?」

 

先にお答えしておきます。当院ではセレックによる即日治療は行っておりません。

 

今回は、セレックとはそもそも何なのか、光学印象とはどう違うのか、そして当院で対応できる範囲はどこまでなのかを、はっきりとご説明させて頂きます。

 

セレックとは

歯科用機器のイメージ

 

セレック(CEREC)は、デンツプライシロナ社が展開しているCAD/CAMシステムの名称です。

 

「セレック」という治療法があるわけではなく、機器とソフトウェアを組み合わせたシステム全体の商品名だと考えていただくと分かりやすいかと思います。

 

構成としては、大きく2つの装置に分かれます。

 

1. 口腔内スキャナー……お口の中を撮影して、歯の形を3Dデータとして読み取る装置
2. ミリングマシン……そのデータをもとに、セラミックなどのブロックを削り出して被せ物を作る装置

 

この2つをそろえて院内に置くことで、設計から製作までを医院の中で完結できる、というのがセレックの特徴です。

 

ここが重要なところなのですが、「その日のうちに歯が入る」を実現しているのは、2つめのミリングマシンのほうです。スキャナーだけでは、削り出しはできません。

 

セレックのメリットとして語られること

白い歯を見せて笑顔の女性

 

一般的に、次のような点が挙げられることが多いです。

 

|通院回数を減らせる場合がある

設計から製作までを院内で行うため、条件が整えば1日で治療を終えられる場合があります。お忙しい方や、遠方から通われる方にとっては大きな利点です。

 

|金属を使わない

セラミック系のブロックを削り出して作りますので、金属は使いません。見た目の面でも、金属アレルギーが心配な方にとっても、選びやすい方法といえます。

 

|印象材を使わずに型取りできる

スキャナーで読み取りますので、粘土のような材料をお口に入れる必要がありません。これは光学印象そのもののメリットですね。

 

光学印象と従来の型取りの違いについては、こちらの記事で詳しくご説明しています。
光学印象とは?従来の型取りとの違いを比較して解説

 

セレックのデメリットとして挙げられること

治療方法について相談するご夫婦

 

ここからが、調べておられる方が一番知りたい部分かと思います。以下は一般論としてご理解ください。

 

|材料の選択肢が限られます

院内で削り出す方式では、あらかじめ用意されたブロックの中から材料を選ぶことになります。技工所で製作する場合と比べると、選べる素材の幅は狭くなります。

 

お口の状態によっては、別の素材のほうが向いていることもあります。

 

|割れたり欠けたりすることがあります

セラミック系の材料は、噛み合わせの力が強くかかると破損することがあります。歯ぎしりや食いしばりのある方は、特に注意が必要です。

 

これはセレックに限った話ではなく、セラミック系の被せ物に共通する性質です。

 

|色調の再現には限界があります

単色のブロックから削り出す場合、天然の歯が持つ微妙な色の濃淡までは再現しにくいことがあります。奥歯であれば気にならないことが多いのですが、前歯では差が出やすくなります。

 

|すべての症例で即日というわけではありません

むし歯が深い場合や、歯ぐきの状態を整える必要がある場合は、当日に装着できないこともあります。「セレック=必ず1日で終わる」ではない、という点は押さえておいていただければと思います。

 

当院の対応範囲について

歯科医院での治療説明の様子

 

ここが、この記事で最もお伝えしたいところです。

 

当院で導入しているのは、デンツプライシロナ社の「Primescan(プライムスキャン)」という口腔内スキャナーです。セレックと同じメーカーの機器ですが、導入しているのはスキャナー単体です。院内に削り出しの装置(ミリングマシン)は置いておりません。

 

ですので、当院での対応はこうなります。

 

・型取りは、口腔内スキャナーによる光学印象で行えます
・被せ物や詰め物は、技工所で製作いたします
・型取りの日と装着の日で、通院が必要になります
・その日のうちに被せ物をお入れすることは、できません

 

「セレックができる医院を探している」「1日で終わらせたい」というご希望でしたら、当院はご期待に沿えません。そこは正直にお伝えしておきます。

 

来院されてから「思っていたのと違った」となってしまうのが、患者さんにとって一番申し訳ないことだと思っておりますので、先に書かせていただきました。

 

当院が技工所での作製を選んでいる理由

歯の石膏模型と歯科ミラー

 

では、なぜ当院は削り出しの装置を置いていないのか。これにも理由があります。

 

|歯科技工士の手による調整が入ります

技工所で製作する場合、歯科技工士が形や色を細かく調整します。機械が削り出したそのままではなく、人の手が加わる工程があるということですね。

 

特に見た目が気になる部分では、この工程が仕上がりに関わってきます。

 

|素材の選択肢が広がります

院内のブロックに縛られないため、お口の状態やご希望に応じて素材を選べます。当院では自費の被せ物としてe.maxとジルコニアをご用意しております。ジルコニアは強度が高く、変色しにくい素材です。

 

ジルコニアの特徴と気をつけたい点については、こちらの記事で詳しくご説明しています。
ジルコニアのデメリットと5年保証|長く使うために知っておくこと

 

|時間をかけて確認できます

1日で仕上げる場合、どうしても限られた時間の中で進めることになります。日を分けることで、噛み合わせの確認や調整に時間をかけられます。

 

もちろん、これは「当院の選択」であって、即日のシステムが劣っているという話ではありません。通院の負担を減らせることは、それ自体が大きな価値です。何を優先するかによって、向いている医院が変わるということかと思います。

 

神戸で口腔内スキャナーによる治療をお考えの方へ

治療後に自然な笑顔を見せる女性

 

「即日でなくてもいいので、あの型取りだけは避けたい」

 

もしそう思っておられるなら、当院でお力になれることがあるかも知れません。

 

粘土のような印象材を使わずに型取りができますし、苦しくなればその場で中断できます。型取りが苦手で歯科から足が遠のいてしまった、という方にこそ知っていただきたい方法です。

 

当院の口腔内スキャナーについて、実際の流れや使える範囲をまとめた記事があります。
口腔内スキャナーを導入しました|神戸駅徒歩5分の松井歯科医院

 

保険の被せ物と自費の被せ物の違いについては、こちらでご説明しています。
保険のCAD/CAM冠と自費のジルコニア、何が違うのか|歯科医師が解説

 

よくあるご質問

 

|松井歯科でセレックは受けられますか?

いいえ、受けられません。当院が導入しているのは口腔内スキャナー(Primescan)のみで、院内に削り出しの装置はございません。型取りを光学印象で行うことはできますが、被せ物は技工所での製作となります。

 

|当日に歯が入りますか?

いいえ、入りません。型取りの日と装着の日で、通院が必要になります。仮の歯でお過ごしいただく期間がありますので、あらかじめご了承ください。

 

|セレックとジルコニアはどう違いますか?

比べる対象が違うものになります。セレックは「システムの名前」、ジルコニアは「素材の名前」です。セレックで削り出す材料にもいくつか種類があり、その中にジルコニアが含まれる場合もあります。当院では、技工所でジルコニアの被せ物を製作しております。

 

|将来的に即日対応の予定はありますか?

現時点では予定しておりません。現在は、技工所と連携した製作でお応えしております。

 

|相談だけでも構いませんか?

はい、大丈夫です。「まず話を聞いてから決めたい」というご相談も歓迎しております。

 

まとめ

 

今回は、セレックとは何か、そして当院の対応範囲についてご説明させて頂きました。

 

・セレックは、スキャナーとミリングマシンを組み合わせたCAD/CAMシステムの名称です
・「その日のうちに歯が入る」のは、院内の削り出し装置があるからです
・材料の選択肢や色調の再現には、一定の制約があるとされています
・当院はスキャナー単体の導入で、被せ物は技工所で製作します
・そのため、当日に被せ物をお入れすることはできません

 

できることとできないことを先にお伝えしておくのが、結果として一番ご迷惑をおかけしない方法だと思っています。

 

当院はJR神戸駅から徒歩5分のところにあります。型取りに苦手意識をお持ちの方、被せ物の素材で迷っておられる方は、一度ご相談してみてくださいね。

 

自由診療に関するご案内

 

この記事でご紹介しているジルコニアによる被せ物は自由診療です。公的医療保険が適用されず、費用は全額自己負担となります。

 

|主なリスク・副作用について

・被せ物を作るために、歯を削る必要があります
・噛み合わせや使用状況によって、破損や脱離が起こる場合があります
・硬い素材のため、噛み合う相手の歯に影響が出ないよう調整が必要です
・治療後に、しみる・違和感があるなどの症状が出る場合があります
・お口の状態によっては、ご希望の素材で治療できない場合があります
・治療の効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません

 

|保証について

自費治療には5年間の保証期間を設けております。保証の適用には条件がございますので、治療開始前に詳しくご説明いたします。

 

|費用について

治療内容やお口の状態によって異なりますので、診察のうえでお見積りをご提示いたします。費用についてのご説明を十分に行い、ご納得いただいてから治療を開始いたします。

 

ご相談・ご予約

 

お電話のほか、ページ上部の「WEB予約」からも24時間ご予約いただけます。

 

・電話番号:078-381-6484
・診療時間:9:00~13:00/14:30~19:00(土曜の午後は14:00~17:00)
・休診日:木曜・日祝
・アクセス:JR神戸駅より徒歩5分

投稿者: 松井歯科医院

2026.09.11更新

歯の石膏模型と歯科ミラー

 

こんにちは、松井歯科医院院長の松井です。

 

歯科医院で「光学印象(こうがくいんしょう)」という言葉を聞いて、「それは何ですか?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

あまり日常で使う言葉ではありませんし、説明されてもピンとこなかった、という方もいるかも知れません。

 

今回は、この光学印象という言葉の意味と、これまでの型取りとどこが違うのかを、できるだけ分かりやすく整理してご説明させて頂きます。

 

光学印象とは

口腔内スキャナーによる光学印象のイメージ

 

まず、言葉を分解してみます。

 

歯科でいう「印象(いんしょう)」とは、型取りのことです。お口の中の形を記録する作業を指します。日常で使う「印象が良い」の印象とは別の意味で、「形を写し取る」という意味合いですね。

 

そして「光学」は、光を使うという意味です。

 

つまり光学印象とは、「光を使って歯の形を読み取る型取り」ということになります。

 

実際には、ペン型のカメラをお口の中に入れて、歯の表面をなぞるように動かしていきます。カメラの先端から光が出ていて、跳ね返ってきた光から歯の凹凸を読み取り、モニターの上に立体的な形を組み立てていく。そういう仕組みです。

 

このときに使う機器が「口腔内スキャナー」です。光学印象は「方法」の名前、口腔内スキャナーは「機器」の名前、と分けて覚えていただくと分かりやすいかと思います。

 

口腔内スキャナーそのものの仕組みや種類、デメリットについては、こちらでまとめています。
口腔内スキャナーとは?デメリットも含めて歯科医師が解説

 

従来の印象採得との違い

歯科治療チェアとうがいカップ

 

これまでの型取りは「印象採得(いんしょうさいとく)」と呼ばれます。トレーという器具に印象材(粘土のような材料)を盛って、お口の中に入れ、固まるまで数分間そのまま保持する方法です。

 

この2つを、項目ごとに並べてみます。

 

|使う材料

従来の印象採得は、印象材とトレーを使います。光学印象は材料を使わず、カメラで撮影します。お口の中で何かが固まるのを待つ工程がありません。

 

|所要時間

従来の方法は、材料が固まるまでの待ち時間が必ず発生します。光学印象は撮影が終われば完了です。ただし、読み取る範囲が広ければそれだけ時間はかかりますので、必ず短くなるというものではありません。

 

|やり直しへの気づき方

従来の方法では、模型を作ってみてから記録が不十分だと分かることがありました。光学印象はモニターを見ながら進めるため、足りない部分にその場で気づけます。やり直しが減ることは期待できます。

 

|保管の方法

従来の方法では石膏の模型として保管します。場所を取りますし、年数が経つと欠けたり変形したりすることもあります。光学印象はデータとして保存されるため、場所を取らず、劣化もしません。

 

|患者さんの負担

これが一番の違いかと思います。従来の方法では、材料が喉のほうへ広がる感覚や、独特の味やにおいがありました。何より固まるまで途中でやめられないという点が、負担の大きいところでした。

 

光学印象では、苦しくなったらその時点でカメラを外していただけます。そして、また続きから再開できます。

 

型取りが苦手な方に向けて、負担を減らすための工夫を別の記事でまとめています。
歯の型取りが苦しい・えずいてしまう方へ|光学印象という選択肢

 

光学印象のデメリット

歯の形を3Dデータとして読み取るイメージ

 

良いところばかりをお伝えするわけにはいきませんので、こちらも正直に書いておきます。

 

|対応している医院が限られます

口腔内スキャナーは高価な機器ですので、すべての歯科医院にあるわけではありません。ご希望の場合は、受診前にその医院へ確認していただくのが確実です。

 

|適応に制限があります

光学印象は、カメラで「見える」範囲しか読み取れません。歯ぐきの中まで深く記録する必要があるとき、出血や唾液が多くて表面を乾燥させにくいとき、お口を大きく開けることが難しいとき。こういった場面では、従来の方法のほうが適していることがあります。

 

治療の内容や、使用する材料によっても変わります。「機器があるから、どんな治療でも光学印象でできる」ということではありません。

 

|不快感がゼロになるわけではありません

材料を使わない分、負担が軽くなる方は多いです。ただ、カメラの先端はお口の中に入りますので、感じ方には個人差があります。「絶対にえずかない」とお約束できるものではありません。

 

保険適用について

歯科治療費を計算するイメージ

 

「光学印象は保険で使えるんですか」というご質問をよくいただきます。

 

光学印象は、一部の自由診療と、保険診療の中のCAD/CAM(キャドカム)という白い詰め物や被せ物には適応できます。

 

ただし、すべての治療で使えるわけではありません。どの治療にどこまで適応できるかは制度の内容にも関わってくるところですし、お口の状態によっても判断が変わります。

 

ご希望の治療が対象になるかどうかは、実際に拝見したうえでご説明するのが確実です。あらかじめご了承ください。

 

当院の対応

歯科医院での治療説明の様子

 

当院では、デンツプライシロナ社の「Primescan(プライムスキャン)」という口腔内スキャナーを導入しております。

 

ただし院内に削り出しの装置は置いておりませんので、被せ物は技工所で製作いたします。型取りの日と装着の日で、通院が必要になります。「その日のうちに歯が入る」ということはありませんので、この点はあらかじめご了承ください。

 

また、お口の状態を拝見したうえで、従来の印象材を使った型取りのほうが適していると判断した場合は、そちらでご提案いたします。

 

当院の口腔内スキャナーについて、もう少し詳しくまとめた記事があります。
口腔内スキャナーを導入しました|神戸駅徒歩5分の松井歯科医院

 

よくあるご質問

 

|印象と型取りは同じ意味ですか?

はい、同じ意味です。「印象」は歯科での専門的な言い方で、患者さんに向けてご説明するときは「型取り」とお伝えすることが多いですね。「印象採得」といえば型取りをする処置のこと、「光学印象」といえばカメラを使った型取りのこと、と考えていただければ大丈夫です。

 

|どの治療で使えますか?

一部の自由診療と、保険診療の中のCAD/CAMという白い詰め物や被せ物に適応できます。ただし、お口の状態や治療の内容によっては、従来の方法で行う場合もあります。詳しくは来院時にご説明させて頂きます。

 

|光学印象のほうが精度は高いのですか?

範囲が限られた症例では十分な精度が期待できるとされています。ただ、どちらが優れているというより、症例によって適した方法が異なる、というのが正確なところです。

 

まとめ

 

今回は、光学印象という言葉の意味と、従来の型取りとの違いについてご説明させて頂きました。

 

・「印象」は歯科でいう型取りのこと。光学印象は光を使った型取りです
・使う機器の名前が「口腔内スキャナー」です
・印象材を使わないため、型取りの負担が軽くなることが期待できます
・その場で確認しながら進められ、データとして保存できます
・対応している医院は限られ、すべての治療に使えるわけではありません

 

聞き慣れない言葉が出てくると、それだけで治療への不安が増してしまうものだと思います。分からない言葉があれば、遠慮なくお尋ねくださいね。

 

当院はJR神戸駅から徒歩5分のところにあります。

 

自由診療に関するご案内

 

このページでご紹介している口腔内スキャナーによる光学印象は、一部の自由診療において使用しております。自由診療は公的医療保険が適用されず、費用は全額自己負担となります。

 

|主なリスク・副作用について

・お口の状態によっては、光学印象での対応ができない場合があります
・撮影中に不快感を覚える場合があります(感じ方には個人差があります)
・被せ物は、噛み合わせや使用状況によって、破損や脱離が起こる場合があります
・治療後に、しみる・違和感があるなどの症状が出る場合があります
・治療の効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません

 

|費用について

治療内容やお口の状態によって異なりますので、診察のうえでお見積りをご提示いたします。費用についてのご説明を十分に行い、ご納得いただいてから治療を開始いたします。

 

ご相談・ご予約

 

お電話のほか、ページ上部の「WEB予約」からも24時間ご予約いただけます。

 

・電話番号:078-381-6484
・診療時間:9:00~13:00/14:30~19:00(土曜の午後は14:00~17:00)
・休診日:木曜・日祝
・アクセス:JR神戸駅より徒歩5分

投稿者: 松井歯科医院

2026.09.11更新

口腔内スキャナーで歯の形を3Dデータ化するイメージ

 

こんにちは、松井歯科医院院長の松井です。

 

ここ数年で、「口腔内スキャナー」という機器の名前を耳にする機会が増えてきたのではないかと思います。

 

お口の中をカメラで撮影して、歯の形を立体的なデータとして読み取る機器です。粘土のような材料を使わずに型取りができることから、導入する歯科医院が少しずつ増えてきました。

 

ただ、便利そうに見える機器ほど、良いところばかりが伝わってしまいがちです。

 

今回は、口腔内スキャナーがどういう仕組みで動いているのかというところから、できないこと・向いていない場面といったデメリットまで含めて、歯科医師の立場でご説明させて頂きます。

 

口腔内スキャナーとは?仕組みからご説明します

3Dデータ化された歯の模型

 

口腔内スキャナーは、ペン型のカメラをお口の中に入れて、歯の形を立体的に読み取る機器です。英語では Intraoral Scanner と言い、頭文字を取って「IOS」と呼ばれることもあります。

 

仕組みとしては、次のような流れになります。

 

1. カメラの先端から、歯の表面に光を当てます
2. 跳ね返ってきた光を、内蔵のカメラが読み取ります
3. 光の返り方から、歯の凹凸を点の集まりとして計算します
4. その点をつなぎ合わせて、立体的な3Dデータを組み立てます

 

これを、歯の表面をなぞるように動かしながら連続で行っていきます。すると、モニターの上に歯の形が少しずつ現れてくる、というわけですね。

 

この方法による型取りのことを「光学印象(こうがくいんしょう)」と言います。光を使って形を写し取る、という意味です。

 

従来の型取りは、トレーに印象材(粘土のような材料)を盛ってお口に入れ、固まるのを待って型を取る方法でした。こちらは「印象採得(いんしょうさいとく)」と呼ばれます。

 

つまり「材料で形を写し取る」のが従来の方法、「光で形を読み取る」のが口腔内スキャナーということになります。目的は同じで、記録の取り方が違う、とご理解いただければと思います。

 

光学印象と従来の型取りの違いは、こちらの記事で項目ごとに比べています。
光学印象とは?従来の型取りとの違いを比較して解説

 

読み取ったデータは、そのまま被せ物や詰め物を設計するためのデータとして使われます。石膏で模型を作る工程を挟まずに、技工所へデータで送ることができるんですね。

 

主な製品と種類について

歯科用機器のイメージ

 

口腔内スキャナーは一種類ではなく、いくつかのメーカーから製品が出ています。日本の歯科医院で使われているもののうち、名前を見かけることが多いのはこのあたりです。

 

・Primescan(プライムスキャン)/デンツプライシロナ社
・iTero(アイテロ)/アライン・テクノロジー社
・TRIOS(トリオス)/3Shape社
・Medit(メディット)/Medit社

 

読み取りの方式や、連携できるソフトウェア、対応している治療の範囲などがそれぞれ異なります。

 

ただ、どれが優れていてどれが劣っている、という性質のものではありません。医院がどんな治療に使いたいのか、どの技工所と連携しているのかによって、選ばれる機種が変わってくる、というのが実際のところです。

 

もうひとつ、混同されやすい点をお伝えしておきます。

 

口腔内スキャナーは「型取りをする機器」であって、被せ物を作る機器ではありません。

 

被せ物をその場で削り出すには、ミリングマシンという別の装置が必要になります。両方をそろえている医院もあれば、スキャナーだけを導入している医院もある。ここは医院によって構成が変わるところです。

 

口腔内スキャナーのメリット

口腔内スキャナーによる光学印象のイメージ

 

では、従来の型取りと比べて何が変わるのか。患者さんにとっての違いを中心に挙げていきます。

 

|印象材をお口の中で固める工程がありません

これが一番大きな違いかと思います。喉の奥まで材料が広がってくる感覚も、独特の味やにおいもありません。型取りが苦手だという方にとっては、負担がかなり変わってきます。

 

|途中で中断して、また再開できます

苦しくなったら、その時点でカメラを外していただけます。材料が固まるまで動けない、という状況が生まれません。「途中でやめられない」という逃げ場のなさが、型取りへの苦手意識をつくっている面はかなりあると感じています。

 

|その場で確認しながら進められます

モニターを見ながら撮影するので、読み取りが足りない部分があればその場で分かります。従来の方法では、模型を作ってみてから不十分だと判明して、もう一度お願いする、ということが起こり得ました。やり直しが減ることは期待できます。

 

|データとして残せます

読み取ったデータはコンピューター上に保存されます。石膏模型のように置き場所を取ることも、経年で変形することもありません。技工所とのやりとりや、後日の確認にも活用できます。

 

|技工所へデータで送れます

模型を作って配送する工程を挟まないため、設計に取りかかるまでの流れがスムーズになります。ただし、これは治療全体の期間が必ず短くなるという意味ではありません。製作そのものには相応の日数がかかります。

 

デメリットと限界も、正直にお伝えします

治療方法について相談するご夫婦

 

ここからが、この記事で一番お伝えしたいところです。

 

|導入している歯科医院が、まだ限られます

機器の価格が高いこともあり、すべての歯科医院にあるわけではありません。「口腔内スキャナーで型取りしてほしい」とお考えの場合は、事前にその医院で対応できるかをご確認いただくのが確実です。

 

|すべての治療に使えるわけではありません

光学印象は、カメラで「見える」範囲しか読み取れません。ですから、次のような場面では従来の方法のほうが適していることがあります。

 

・歯ぐきの中まで深く記録する必要があるとき
・出血や唾液が多く、歯の表面を乾燥させにくいとき
・お口を大きく開けることが難しいとき
・総入れ歯のように、歯ぐき全体の形を記録する必要があるとき

 

治療の内容や、使用する材料によっても変わってきます。「機器があるから、どんな治療でも光学印象でできる」ということではありません。

 

|保険適用には条件があります

光学印象そのものが、いつでも保険で使えるというわけではありません。保険診療の中では、CAD/CAM(キャドカム)という白い詰め物や被せ物など、適応が定められた範囲での使用となります。

 

それ以外は自由診療の中での使用になり、費用は全額自己負担です。ご希望の治療が保険の範囲に入るかどうかは、お口の状態を拝見しないと判断できません。この点は、あらかじめご了承ください。

 

|その日のうちに歯が入るとは限りません

先ほど触れたとおり、口腔内スキャナーは型取りの機器です。院内にミリングマシンを備えていない医院では、被せ物は技工所で製作します。その場合、型取りの日と装着の日で通院が必要になります。

 

「スキャナーがある医院なら当日に歯が入る」と思われている方が時々いらっしゃいますので、ここは分けてお考えいただければと思います。

 

|不快感がまったくないとは言い切れません

印象材を使わない分、負担が軽くなる方は多いです。ただ、カメラの先端がお口の中に入りますので、感じ方には個人差があります。「絶対にえずかない」とお約束できるものではありませんので、そこは正直にお伝えしておきますね。

 

精度については、どうなのか

歯の適合を細かく確認するイメージ

 

「従来の型取りと、どちらが精度が高いんですか」というご質問をよくいただきます。

 

正直に申し上げると、「どちらが上」と一言で言えるものではありません。

 

1歯から数歯程度の範囲であれば、光学印象は十分な精度が期待できるとされています。撮影しながら不足に気づけるため、やり直しが減ることも期待できます。

 

一方で、お口全体のように読み取る範囲が広くなるほど、わずかなずれが積み重なりやすくなるという指摘もあります。この領域は研究が続いているところで、機種や術式によっても結果が変わります。

 

それと、どちらの方法であっても、精度を左右するのは機器だけではありません。歯ぐきの状態を整えておくこと、唾液や出血をきちんと管理すること。こうした準備の部分が、実は結果に大きく関わってきます。

 

ですから、「症例に応じて、適した方法を選ぶ」というのが正確なところかと思います。

 

当院での導入状況

歯科医院での治療説明の様子

 

当院で使用しているのは、デンツプライシロナ社の「Primescan(プライムスキャン)」です。

 

構成としては、スキャナー単体での導入です。院内に削り出しの装置は置いておりません。ですので、被せ物は技工所で製作いたします。型取りの日と装着の日で、通院が必要になります。

 

使用している主な場面は、自費のジルコニアによる被せ物と、保険のCAD/CAMによる白い詰め物・被せ物です。

 

ただ、先ほどお伝えしたとおり、すべての治療で光学印象を使えるわけではありません。お口の状態を拝見したうえで、従来の方法のほうが適していると判断した場合は、そちらでご提案いたします。そこは正直にご説明させて頂きますので、ご安心ください。

 

当院の口腔内スキャナーについて、実際の流れや使える範囲をもう少し詳しくまとめた記事があります。
口腔内スキャナーを導入しました|神戸駅徒歩5分の松井歯科医院

 

よくあるご質問

 

|どの歯科医院にもありますか?

いいえ、すべての医院にあるわけではありません。機器の価格もあり、導入している医院はまだ限られます。ご希望の場合は、受診前にその医院へお問い合わせいただくのが確実かと思います。

 

|保険で使えますか?

保険診療の中では、CAD/CAM(キャドカム)という白い詰め物や被せ物など、適応が定められた範囲での使用となります。それ以外は自由診療となり、費用は全額自己負担です。詳しくは来院時にご説明させて頂きます。

 

|従来の型取りより精度は良いのですか?

範囲が限られた症例では、十分な精度が期待できるとされています。ただ、どちらが優れているというより、症例によって適した方法が異なる、というのが正確なところです。お口全体を読み取るような広い範囲では、従来の方法を選ぶこともあります。

 

|データはどのくらい保管されますか?

当院では、診療記録に準じた形で保管しております。保管の期間や、他院への提供が可能かどうかについては、医院ごとに扱いが異なります。気になる点がありましたら、遠慮なくお尋ねください。

 

|スキャナーで型取りすると、治療は早く終わりますか?

型取りそのものにかかる時間は短くなることが多いです。ただ、被せ物の製作には日数がかかりますので、治療全体の期間が大きく変わるわけではありません。この点は、あらかじめご了承いただければと思います。

 

まとめ

 

今回は、口腔内スキャナーの仕組みと、デメリットも含めた実際のところをご紹介させて頂きました。

 

・光を当てて歯の形を読み取り、3Dデータとして記録する機器です
・印象材を使わないため、型取りの負担が軽くなることが期待できます
・途中で中断でき、その場で確認しながら進められます
・導入している医院はまだ限られ、すべての治療に使えるわけでもありません
・保険で使えるのは、CAD/CAMなど適応が定められた範囲に限られます
・型取りの機器なので、その日のうちに歯が入るとは限りません

 

新しい機器というのは、どうしても良い面ばかりが先に伝わってしまいます。でも、できないことをきちんとお伝えしておくほうが、結果として患者さんの役に立つと思っているんです。

 

当院はJR神戸駅から徒歩5分のところにあります。型取りに苦手意識をお持ちの方、口腔内スキャナーでの治療をお考えの方は、一度ご相談してみてくださいね。

 

自由診療に関するご案内

 

このページでご紹介している口腔内スキャナーによる光学印象は、一部の自由診療において使用しております。自由診療は公的医療保険が適用されず、費用は全額自己負担となります。

 

|主なリスク・副作用について

・お口の状態によっては、光学印象での対応ができない場合があります
・撮影中に不快感を覚える場合があります(感じ方には個人差があります)
・被せ物は、噛み合わせや使用状況によって、破損や脱離が起こる場合があります
・治療後に、しみる・違和感があるなどの症状が出る場合があります
・治療の効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません

 

|費用について

治療内容やお口の状態によって異なりますので、診察のうえでお見積りをご提示いたします。費用についてのご説明を十分に行い、ご納得いただいてから治療を開始いたします。

 

ご相談・ご予約

 

お電話のほか、ページ上部の「WEB予約」からも24時間ご予約いただけます。

 

・電話番号:078-381-6484
・診療時間:9:00~13:00/14:30~19:00(土曜の午後は14:00~17:00)
・休診日:木曜・日祝
・アクセス:JR神戸駅より徒歩5分

投稿者: 松井歯科医院

2026.09.07更新

被せ物の素材を比較するイメージ

 

こんにちは、松井歯科医院院長の松井です。

 

「銀歯を白くしたい」とご相談いただいたとき、私がよくお伝えするのが「保険でできる方法と、自費でできる方法があります」という話です。

 

ただ、そこから先を短い診療時間の中でご説明するのは、正直なかなか難しいところがあります。

 

・保険で白くできると聞いたけれど、何か違いがあるの?
・自費のほうがいいと言われたが、どこがいいのか分からない
・安いほうで十分なのか、それとも後悔するのか

 

こういった疑問をお持ちの方は多いと思います。

 

今回は、保険の「CAD/CAM冠(キャドキャムかん)」と、自費のジルコニアについて、それぞれの特徴と気をつけたい点を整理してご説明させて頂きます。どちらが優れているという話ではなく、判断のための材料としてお読みいただければと思います。

 

CAD/CAM冠・CAD/CAMインレーとは何か

CAD/CAMで設計された歯の模型

 

まず、言葉の意味からご説明します。

 

CAD/CAMというのは、コンピューターで設計し、機械で削り出す仕組みのことです。

 

・CAD……Computer Aided Design(コンピューターによる設計)
・CAM……Computer Aided Manufacturing(コンピューターによる製作)

 

この方法で作った被せ物(クラウン)を「CAD/CAM冠」と呼びます。診療報酬上の正式な名称でもあります。詰め物として使うものは「CAD/CAMインレー」と呼ばれます。材料(ハイブリッドレジン)は冠と同じで、形が違うだけです。この記事では冠・インレーをまとめてご説明していきます。

 

保険で白い歯にできる範囲について

 

CAD/CAM冠は保険が適用されます。ただし、どの歯に使えるかについては、これまで少しずつ範囲が広がってきた経緯があります。

 

はじめは小臼歯(前から4番目と5番目の歯)だけでした。その後、前歯にも使えるようになり、条件付きで奥歯にも広がってきました。そして2026年6月の制度改定で、全ての歯に適用されるようになりました。

 

ただ、全ての歯に使えるようになったとはいえ、実際に向いているかどうかはお口の状態次第です。「自分の場合はどうか」は、実際に拝見したうえでお伝えするのが確実ですので、お気軽にご相談ください。

 

「自分の歯は保険で白くできるのか」については、実際に拝見したうえでご説明するのが確実です。

 

ここでは「保険で白くできる範囲は、以前より広がってきている」という点だけ押さえていただければと思います。

 

保険のCAD/CAM冠で気をつけたい点

歯科治療費を計算するイメージ

 

保険で白い歯にできるというのは、大きなメリットです。費用の負担が抑えられますし、金属を使わないので見た目も自然になります。

 

ただ、知っておいていただきたい点もいくつかあります。

 

|素材はセラミックではありません

保険のCAD/CAM冠に使われるのは、ハイブリッドレジンと呼ばれる材料です。歯科用のプラスチック(レジン)にセラミックの粉を混ぜたもので、セラミックそのものではありません。

 

白いことは白いのですが、透明感という点では自然の歯とは少し違いがあります。

 

|時間が経つと変色することがあります

レジン系の材料は、少しずつ水分を吸う性質があります。そのため、年数が経つと色が変わってくることがあります。

 

どのくらいで変わるかは、お口の環境や食生活によってかなり差があります。

 

|すり減ったり、割れたりすることがあります

セラミックに比べると硬さの面で劣るため、噛み合わせの強い方や歯ぎしりのある方では、すり減りや破損が起こることがあります。外れてしまうこともあります。

 

自費のジルコニアについて

白い歯を見せて笑顔の女性

 

一方、自費で選べる素材の一つがジルコニアです。

 

ジルコニアは、人工のダイヤモンドにも使われる成分を素材とした、非常に硬いセラミックの一種です。医療の分野では人工関節などにも使われてきた材料です。

 

|強度が高い

セラミックの中でも特に硬く、割れにくいのが特徴です。奥歯のように強い力がかかる場所にも使いやすい素材です。

 

|変色しにくい

レジン系の材料と違って水分を吸いにくいため、年数が経っても色が変わりにくいという特徴があります。

 

|金属を使いません

金属アレルギーが心配な方にも選んでいただける素材です。歯ぐきの縁が黒ずんでくるということも起こりません。

 

|気をつけたい点もあります

硬い素材であるぶん、噛み合う相手の歯に影響が出ないよう、噛み合わせの調整と表面の研磨が大切になります。ここは治療する側が気を配るべき部分です。

 

また、透明感という点では、e-max(イーマックス)のような他のセラミック素材のほうが優れている場合もあります。前歯など、見た目を特に重視される場合は、素材の選び方が変わることもあります。

 

ジルコニアのデメリットや、どのくらい持つのかについては、こちらで詳しくご説明しています。
ジルコニアのデメリットと5年保証|長く使うために知っておくこと

 

あらためて、両者を比べてみます

 

ここまでの内容を、項目ごとに並べてみます。

 

|素材

保険のCAD/CAM冠はハイブリッドレジン(プラスチックにセラミックの粉を混ぜたもの)。自費のジルコニアはセラミックの一種です。

 

|見た目

どちらも白い歯になります。透明感という点ではジルコニアのほうが自然の歯に近くなります。

 

|変色

CAD/CAM冠は年数が経つと変色することがあります。ジルコニアは変色しにくい素材です。

 

|強度

ジルコニアのほうが高く、割れや欠けが起こりにくい素材です。

 

|費用

CAD/CAM冠は保険が適用されます。ジルコニアは自費となり、全額自己負担です。

 

|型取りの方法

当院では、口腔内スキャナーによる型取り(光学印象)を導入しております。一部の自由診療と、保険診療のCAD/CAM冠・CAD/CAMインレーには適応できます。ただし、お口の状態や治療内容によっては、従来の印象材を使った型取りで行う場合もあります。

 

当院の口腔内スキャナーについては、こちらでご紹介しています。
口腔内スキャナーを導入しました|神戸駅徒歩5分の松井歯科医院

 

型取りが苦手な方に向けて、負担を減らす工夫を別の記事でまとめています。

 

歯の型取りが苦しい・えずいてしまう方へ|光学印象という選択肢

 

|保証

自費治療には保証期間を設けております。詳しくは記事末尾の「自由診療に関するご案内」をご覧ください。

 

どちらを選べばいいのか

治療後に自然な笑顔を見せる女性

 

「結局どちらがいいんですか」とよく聞かれます。

 

正直に申し上げると、これは一概に言えません。お口の状態、噛み合わせの強さ、どの歯を治すのか、そして何を優先されるかによって変わってきます。

 

あくまで一般的な傾向としてですが、こんなふうに考えていただくと整理しやすいかと思います。

 

・まず費用を抑えたい、目立たなければ十分という方 → 保険のCAD/CAM冠
・長く使いたい、変色が気になる、噛む力が強い方 → 自費のジルコニア
・前歯で見た目を特に重視される方 → 素材の選択肢を含めてご相談を

 

ただし、これはあくまで目安です。噛み合わせの状態によっては、ご希望どおりの素材が使えないこともあります。逆に「保険で十分ですよ」とお伝えすることもあります。

 

治療の効果や経過には個人差がありますので、実際にお口を拝見したうえで、それぞれの選択肢についてご説明させて頂きます。

 

よくあるご質問

 

Q. 保険の白い歯は、どのくらい持ちますか?

 

噛み合わせやお手入れの状況によって大きく変わるため、一律に何年とは申し上げられません。強い力がかかる場所ほど、負担は大きくなります。定期的にご来院いただき、状態を確認していくことが長持ちにつながります。

 

Q. CAD/CAM冠が外れてしまいました。付け直せますか?

 

状態によります。被せ物と歯のどちらにも問題がなければ付け直せることもありますが、中で虫歯になっている場合は作り直しが必要です。外れたものは捨てずにお持ちください。

 

Q. 途中で自費に変更できますか?

 

治療の段階によります。型取りの前であれば変更しやすいですが、進んでからですと難しい場合もあります。迷っておられる場合は、型取りの前にご相談ください。

 

Q. 銀歯を全部いっぺんに白くできますか?

 

本数によっては、複数回に分けて進めることになります。お口の状態を拝見したうえで、優先順位も含めてご提案させて頂きます。

 

Q. 相談だけでも構いませんか?

 

はい、大丈夫です。「話を聞いてから決めたい」というご相談も歓迎しております。

 

まとめ

 

今回は、保険のCAD/CAM冠と自費のジルコニアの違いについてご紹介させて頂きました。

 

・CAD/CAM冠はコンピューターで設計・製作する被せ物で、保険が適用されます
・保険で使われるのはハイブリッドレジンという材料で、セラミックそのものではありません
・年数が経つと変色したり、すり減ったりすることがあります
・自費のジルコニアは強度が高く、変色しにくい素材です
・どちらが良いかは、お口の状態と何を優先されるかによって変わります

 

白い歯にしたいというご希望は、見た目のことだけではなく、金属アレルギーや二次的な虫歯の心配など、いろいろな背景があるものだと思います。

 

どちらを選ぶにしても、納得したうえで治療を始めていただくのが一番です。分からないことは、遠慮なくお尋ねくださいね。

 

当院はJR神戸駅から徒歩5分のところにあります。神戸市近郊で銀歯のことでお悩みの方は、一度ご相談してみてください。

 

自由診療に関するご案内

 

この記事でご紹介しているジルコニアによる被せ物は自由診療です。公的医療保険が適用されず、費用は全額自己負担となります。

 

|主なリスク・副作用について

・被せ物を作るために、歯を削る必要があります
・噛み合わせや使用状況によって、破損や脱離が起こる場合があります
・硬い素材のため、噛み合う相手の歯に影響が出ないよう調整が必要です
・治療後に、しみる・違和感があるなどの症状が出る場合があります
・お口の状態によっては、ご希望の素材で治療できない場合があります
・治療の効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません

 

|保証について

自費治療には5年間の保証期間を設けております。保証の適用には条件がございますので、治療開始前に詳しくご説明いたします。

 

|費用について

治療内容やお口の状態によって異なりますので、診察のうえでお見積りをご提示いたします。費用についてのご説明を十分に行い、ご納得いただいてから治療を開始いたします。

 

ご相談・ご予約

 

お電話のほか、ページ上部の「WEB予約」からも24時間ご予約いただけます。

 

・電話番号:078-381-6484
・診療時間:9:00~13:00/14:30~19:00(土曜の午後は14:00~17:00)
・休診日:木曜・日祝
・アクセス:JR神戸駅より徒歩5分

投稿者: 松井歯科医院

2026.09.07更新

歯の型取りが苦手で口元を押さえる女性

 

こんにちは、松井歯科医院院長の松井です。

 

歯の治療で、あの粘土のようなものを口の中に入れる「型取り」。あなたも、こんな経験はないですか?

 

・型取りの最中にえずいてしまって、涙が出た
・固まるまでの数分間が、とにかく息苦しくて長く感じた
・「動かないでくださいね」と言われても、我慢できずに手を上げてしまった
・そもそも型取りが怖くて、治療の途中で通うのをやめてしまった

 

実は、当院に来られる患者さんの中にも「他のことは平気なんですが、型取りだけはどうしても苦手で」とおっしゃる方が少なくありません。

 

そして、この「苦手」は、けっして気の持ちようや、我慢が足りないという話ではないんです。

 

今回は、なぜ歯の型取りが苦しく感じられるのかという理由と、その負担を減らすための工夫についてご紹介させて頂きます。同じことで悩んでこられた方の、少しでも参考になれば嬉しく思います。

 

なぜ、歯の型取りは苦しいのか

歯科治療チェアとうがいカップ

 

まず、型取りが苦しく感じられる理由を整理してみます。

 

歯科医院で行う従来の型取りは、「印象採得(いんしょうさいとく)」と呼ばれる処置です。トレーと呼ばれる器具に印象材(粘土のような材料)を盛って、お口の中に入れ、固まるまで数分間そのまま保持します。

 

この工程には、どうしても患者さんに負担がかかる要素がいくつかあります。

 

・印象材が固まるまで、口を開けたまま数分間待つ必要がある
・材料の量が多く、喉の奥のほうまで広がってくる感覚がある
・トレーが大きく、お口の中で異物感が強い
・材料そのものの味やにおいが、苦手だと感じる方が多い
・途中でやめられない

 

特に負担が大きいのが、最後の「途中でやめられない」という点かと思います。

 

苦しくなってきても、あと少し我慢しなければならない。この「逃げ場がない感じ」が、型取りへの苦手意識をより強くしてしまうのだと、私は感じています。

 

えずいてしまうのは、あなたのせいではありません

治療中の不快感に耐える女性

 

「自分は他の人より我慢が足りないのだろうか」「大人なのに情けない」

 

そんなふうにご自身を責めてしまう患者さんが、本当に多くいらっしゃいます。

 

でも、ここははっきりとお伝えしておきたいところです。

 

えずいてしまうのは、体を守るための、ごく自然な反応です。

 

これは「絞扼反射(こうやくはんしゃ)」と呼ばれる、人間に本来そなわっている防御反応です。舌の付け根や、上あごの奥、喉の周辺に何かが触れると、体が「異物が入ってきた」と判断して、それを外に出そうとする。そういう仕組みになっています。

 

つまり、この反射そのものは、すべての人に備わっているものなんですね。

 

ただ、この反射の出やすさには、かなりの個人差があります。反射が強く出る状態は「異常絞扼反射」と呼ばれ、その背景にはいくつかの要因があると言われています。

 

・お口の形や、あごの大きさなど、体の構造による要因
・全身の体調や、鼻づまりなど呼吸に関わる要因
・過去の歯科治療でつらい思いをした経験など、心理的な要因

 

どれか一つだけが原因というより、複数が重なっていることのほうが多いように思います。

 

心理的な要因が関係している場合、「前にえずいてしまった」という記憶が、次の治療でさらに反射を出やすくしてしまう、ということも起こります。だからこそ、「我慢しよう」と気合いで乗り切ろうとするほど、かえってつらくなってしまうことがあるんです。

 

まずは、遠慮なく伝えてください

 

もしあなたが型取りに苦手意識をお持ちなら、治療が始まる前に、必ず歯科医師や歯科衛生士にお伝えください。

 

「型取りが苦手です」

 

「前にえずいてしまったことがあります」

 

この一言があるだけで、こちら側の準備がまったく変わってきます。

 

私自身、これを事前に教えていただけると本当に助かります。逆に、何もおっしゃらずに我慢されて、途中で苦しい思いをさせてしまうほうが、お互いにとってつらい結果になってしまいます。

 

言いにくいことではないですし、けっして迷惑でもありません。むしろ、教えていただくことが一番の対策なんです。

 

従来の型取りでも、負担を減らす工夫はあります

歯科衛生士による治療の様子

 

まずは、これまでの方法のままでできる工夫をご紹介します。こうした工夫だけでも、負担がかなり軽くなる方がいらっしゃいます。

 

|鼻でゆっくり呼吸する

口で息をしようとすると、どうしても喉の奥に意識が集中してしまいます。鼻からゆっくり息を吸って、ゆっくり吐く。これを意識するだけでも違ってきます。

 

|少し前かがみの姿勢をとる

あお向けの姿勢だと、材料が喉のほうへ流れてくる感覚が強くなります。背もたれを起こして、少し前かがみの姿勢で行うと、楽になる方が多いです。

 

|事前に合図を決めておく

「苦しくなったら左手を上げてください」というように、合図を決めておきます。「いつでもやめられる」と分かっているだけで、気持ちがずいぶん楽になるものです。

 

|トレーのサイズを調整する

お口の大きさに合わないトレーを使うと、異物感が強くなります。小さめのものを選んだり、形を調整したりすることで、負担を減らせる場合があります。

 

|食後すぐの時間帯を避ける

満腹の状態だと、反射が出やすくなることがあります。ご予約の時間帯を工夫するのも、一つの方法です。

 

これらの工夫でどのくらい楽になるかは、患者さんによって差があります。すべての方に同じ効果があるとは言い切れませんが、試してみる価値はあるかと思います。

 

型取り材を使わない方法もあります

口腔内スキャナーによる光学印象のイメージ

 

さて、ここからが今回の本題です。

 

近年の歯科医療では、印象材を使わずに、カメラでお口の中を撮影して型取りを行う方法が広まってきています。

 

これを「光学印象(こうがくいんしょう)」と言います。使用する機器は「口腔内スキャナー」と呼ばれるものです。

 

ペン型のカメラをお口の中に入れて、歯の表面に沿ってゆっくり動かしていくと、その場でモニターに歯の形が立体的に映し出されていきます。粘土のような材料は一切使いませんし、固まるのを待つ時間もありません。

 

なぜこの方法だと負担が軽くなるのか。理由は主に3つあります。

 

|お口の中で材料を固める工程がない

喉の奥まで材料が広がってくる感覚も、独特の味やにおいもありません。

 

|いつでも中断できる

苦しくなったら、その時点でカメラを外せばいい。そして、また続きから再開できます。「固まるまで我慢しなければ」という状況が生まれません。

 

|撮影しながら、その場で確認できる

モニターに映る映像を見ながら進めるので、撮り足りない部分があればその場で分かります。従来の型取りのように、「模型を作ってみたら不十分だったので、もう一度」ということが起こりにくくなります。

 

実際の研究でも、口腔内スキャナーによる型取りは従来の方法と比べて患者さんの不快感が少なかったという報告があります。ただ、これは口腔内スキャナー全般についての報告ですし、感じ方にも個人差があります。「絶対にえずかない」とお約束できるものではない、という点はご理解いただければと思います。

 

当院でも、この口腔内スキャナーを導入しております。ただし、すべての治療で使えるわけではありませんし、当日に被せ物が入るわけでもありません。詳しくは、こちらの記事でご説明しています。

 

口腔内スキャナーを導入しました|神戸駅徒歩5分の松井歯科医院

 

よくあるご質問

 

Q. えずきやすいことを伝えても、迷惑ではないですか?

 

まったく迷惑ではありません。むしろ、教えていただけると助かります。事前に分かっていれば、姿勢や進め方を工夫できますし、こちらの声のかけ方も変わってきます。

 

Q. 途中で気分が悪くなったら、止めてもらえますか?

 

もちろんです。光学印象の場合は、カメラを外せばその時点で中断できます。合図の方法を最初に決めておきますので、遠慮なく伝えてくださいね。

 

Q. 保険の治療でも、光学印象は使えますか?

 

光学印象は、一部の自由診療と、保険診療の中のCAD/CAM(キャドカム)という白い詰め物や被せ物には適応できます。ただし、すべての治療で使えるわけではありません。従来の方法で型取りを行う場合でも、姿勢や合図の工夫はできますので、苦手意識のある方は遠慮なくお申し出ください。

 

Q. 光学印象なら、絶対にえずきませんか?

 

「絶対に」とは、申し上げられません。感じ方には個人差がありますし、お口の状態によっても変わってきます。ただ、材料を固める工程がない分、負担が軽くなる方は多いと感じています。

 

Q. 相談だけでも大丈夫ですか?

 

はい、大丈夫です。「まず話を聞いてみたい」というご相談も歓迎しております。

 

それでも不安な方へ

歯科医院でのカウンセリング

 

ここまで読んでくださって、それでもまだ不安が残っている方もいらっしゃるかと思います。

 

型取りが苦手なことがきっかけで、何年も歯医者から足が遠のいてしまっている。そういう方も、実際にいらっしゃいます。

 

そんなときは、治療を受けるかどうかは決めずに、まずお話だけでも聞かせてください。

 

・どんなことが不安なのか
・過去にどんなつらい経験があったのか
・どこまでなら大丈夫そうか

 

こうしたことを最初に共有できるだけで、進め方はいくらでも工夫できます。無理に治療を進めることはいたしませんので、どうぞ安心してくださいね。

 

まとめ

 

今回は、歯の型取りが苦しい・えずいてしまうという方に向けて、その理由と対処法についてご紹介させて頂きました。

 

・えずいてしまうのは「絞扼反射」という自然な防御反応で、我慢が足りないわけではありません
・苦手であることを事前に伝えていただくのが、一番の対策です
・従来の型取りでも、呼吸法や姿勢、合図を決めるなどの工夫で負担を減らせる場合があります
・印象材を使わない「光学印象」という方法もあり、当院でも導入しております
・ただし、すべての治療に使えるわけではなく、感じ方にも個人差があります

 

型取りが苦手というだけで治療をあきらめてしまうのは、本当にもったいないことだと思います。

 

苦手なことは、遠慮なくお伝えください。それを聞かせていただくことが、私たちにとって一番ありがたいことですから。

 

当院はJR神戸駅から徒歩5分のところにあります。神戸市近郊で型取りに苦手意識をお持ちの方は、一度ご相談してみてくださいね。

 

自由診療に関するご案内

 

この記事でご紹介している口腔内スキャナーによる光学印象は、一部の自由診療において使用しております。自由診療は公的医療保険が適用されず、費用は全額自己負担となります。

 

|主なリスク・副作用について

・お口の状態によっては、光学印象での対応ができない場合があります
・撮影中に不快感を覚える場合があります(感じ方には個人差があります)
・被せ物は、噛み合わせや使用状況によって、破損や脱離が起こる場合があります
・治療後に、しみる・違和感があるなどの症状が出る場合があります
・治療の効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません

 

|費用について

治療内容やお口の状態によって異なりますので、診察のうえでお見積りをご提示いたします。費用についてのご説明を十分に行い、ご納得いただいてから治療を開始いたします。

 

ご相談・ご予約

 

お電話のほか、ページ上部の「WEB予約」からも24時間ご予約いただけます。

 

・電話番号:078-381-6484
・診療時間:9:00~13:00/14:30~19:00(土曜の午後は14:00~17:00)
・休診日:木曜・日祝
・アクセス:JR神戸駅より徒歩5分

投稿者: 松井歯科医院

2026.09.01更新

口腔内スキャナーによる歯科治療イメージ

 

こんにちは、松井歯科医院院長の松井です。

 

このたび当院では、「口腔内スキャナー」を導入いたしました。

 

お口の中をカメラで撮影して、歯の形を立体的に読み取る機器です。これまでのように、粘土のような材料をお口に入れて固める必要がありません。

 

・型取りのときに、いつもえずいてしまう
・あの独特の味やにおいが、どうしても苦手
・固まるまでの数分間が、とにかく長く感じる
・型取りがうまくいかず、何度もやり直した経験がある

 

こういうお悩みをお持ちの方は、思っている以上に多くいらっしゃいます。実際、当院に来られる患者さんの中にも「他のことは平気なんですが、型取りだけはどうしても」とおっしゃる方が少なくありません。

 

今回は、この口腔内スキャナーによる型取り(光学印象)がどういうものなのかを、ご紹介させて頂きます。できることだけでなく、当院ではできないことについてもきちんとお伝えしていきますね。

 

そもそも、なぜ歯の型取りが必要なのか

歯の石膏模型と歯科ミラー

 

被せ物や詰め物を作るときには、まずお口の中の形を正確に記録する必要があります。

 

歯というのは、一本一本すべて形が違います。噛み合わせも患者さんによってまったく異なります。ですから既製品をはめるというわけにはいかず、その方のお口に合わせて一つずつ作ることになるんですね。

 

この「形を記録する」作業が、型取り(印象採得)です。

 

この記録がどれだけ正確かによって、出来上がった被せ物の合い方が変わってきます。地味な工程に見えるかも知れませんが、実は治療の仕上がりを左右する大事なところなんです。

 

従来の型取りが苦手だった方へ

歯科治療チェアとうがいカップ

 

これまでの型取りは、トレーと呼ばれる器具に印象材(粘土のような材料)を盛って、お口の中に入れ、固まるまで数分間そのまま保持する方法でした。

 

確実な方法ではあるのですが、患者さんにとってはいくつか負担がありました。

 

・材料が固まるまで、口を開けたまま待つ必要がある
・材料が喉の奥のほうまで広がってくる感覚がある
・トレーが大きく、お口の中で異物感を覚えやすい
・材料の味やにおいが苦手だという方が多い
・途中でやめることができない

 

特に大きいのが、最後の「途中でやめられない」という点かと思います。

 

苦しくなってきても、固まるまでは我慢するしかない。この逃げ場のなさが、型取りへの苦手意識をつくってしまうのだと感じています。

 

それと、えずいてしまうのは「絞扼反射(こうやくはんしゃ)」という、体を守るための自然な反応です。決して我慢が足りないという話ではありませんので、ご自身を責めないでくださいね。

 

口腔内スキャナーによる「光学印象」とは

歯の3Dスキャンイメージ

 

一方、口腔内スキャナーを使った型取りは、まったく違う方法で行います。

 

ペン型のカメラをお口の中に入れて、歯の表面に沿ってゆっくり動かしていきます。すると、その場でモニターに歯の形が立体的に映し出されていきます。

 

この方法を「光学印象(こうがくいんしょう)」と言います。

 

実際の流れは、こんな感じです。

 

1. お口の中を清掃し、乾燥させます
2. ペン型のカメラをお口に入れ、歯の表面をなぞるように撮影します
3. モニターに歯の形が立体的に表示されていきます
4. 必要な範囲が撮影できたら、終了です

 

粘土のような材料は、一切使いません。固まるのを待つ時間もありません。

 

撮影したデータは、そのまま被せ物を作るための設計データとして使われます。

 

当院が導入した口腔内スキャナーについて

口腔内スキャナーによる検診イメージ

 

当院で使用しているのは、デンツプライシロナ社の「Primescan(プライムスキャン)」という口腔内スキャナーです。

 

ここで、大事なことをお伝えしておきます。

 

当院では、その日のうちに被せ物をお入れすることはできません。

 

口腔内スキャナーというと、「その日のうちに歯が入る」というイメージをお持ちの方がいらっしゃるかも知れません。たしかに、院内で被せ物の削り出しまで行うシステムを導入している医院では、そうした対応が可能な場合があります。

 

しかし当院が導入しているのは、型取りを行う機器のみです。被せ物そのものは、技工所で製作いたします。ですから、型取りの日と装着の日で、通院が必要になります。

 

光学印象にすると、何が変わるのか

白い歯を見せて笑顔の女性

 

では、患者さんにとって具体的に何が変わるのか。順に見ていきます。

 

|お口の中で材料を固める工程がありません

これが一番大きな違いかと思います。喉の奥まで材料が広がってくる感覚も、独特の味やにおいもありません。

 

|途中で中断できます

苦しくなったら、その時点でカメラを外していただけます。そして、また続きから再開できます。「固まるまで我慢しなければ」という状況が生まれない。これは苦手意識をお持ちの方にとって、かなり大きいのではないかと思います。

 

|その場で確認しながら進められます

モニターの映像を見ながら撮影するので、撮り足りない部分があればその場で分かります。従来の型取りでは、模型を作ってみてから不十分だと分かって、もう一度お願いする、ということが起こり得ました。光学印象では、そうしたやり直しが起こりにくくなります。

 

|データとして保存できます

撮影したデータはコンピューター上に残ります。技工所とのやりとりにも、後日の確認にも活用できます。

 

なお、口腔内スキャナーによる型取りは従来の方法より患者さんの不快感が少なかった、という研究報告もあります。ただ、感じ方には個人差がありますので、「絶対にえずかない」とお約束できるものではありません。そこは正直にお伝えしておきますね。

 

「自分の場合はどうなんだろう」と思われた方は、一度ご相談ください。お口の状態を拝見したうえで、どの方法が向いているかお伝えできます。

 

なお、型取りが苦手な方に向けて、負担を減らすための工夫を別の記事でまとめています。
歯の型取りが苦しい・えずいてしまう方へ|光学印象という選択肢

 

すべての治療で使えるわけではありません

歯科検診のイメージ

 

こちらも、正直にお伝えしておきたいところです。

 

光学印象は、あらゆる治療に使えるというものではありません。

 

たとえば歯ぐきの中まで深く記録する必要があるとき、出血や唾液が多くてうまく読み取れないとき、お口を大きく開けることが難しいとき。こういった場合は、従来の方法のほうが適していることがあります。治療の内容や使用する材料によっても変わってきます。

 

光学印象は、一部の自由診療と、保険診療の中のCAD/CAM(キャドカム)という白い詰め物や被せ物には適応できます。

 

どの方法で進めるかは、お口の状態を拝見したうえでご相談させて頂きます。「必ず光学印象で」ということではありませんので、その点はご了承ください。

 

保険の被せ物と自費の被せ物では、素材そのものにも違いがあります。詳しくはこちらの記事でご説明しています。
保険のCAD/CAM冠と自費のジルコニア、何が違うのか|歯科医師が解説

 

よくあるご質問

 

|スキャンにはどのくらい時間がかかりますか?

おおむね5分から10分です。

 

|その日のうちに歯は入りますか?

いいえ、入りません。当院では技工所で製作いたしますので、型取りの日と装着の日で通院が必要になります。この点は、あらかじめご了承ください。

 

|保険診療でも使えますか?

光学印象は、一部の自由診療と、保険診療の中のCAD/CAM(キャドカム)という白い詰め物や被せ物には適応できます。詳しくは来院時にご説明させて頂きますので、お気軽にお尋ねください。

 

|従来の型取りと比べて、精度は変わりますか?

症例によりますが、撮影しながら確認できる分、やり直しが減ることは期待できます。ただ、どちらが優れているというより、状況に応じて適した方法が異なる、というのが正確なところかと思います。

 

|えずきやすいのですが、伝えても大丈夫ですか?

もちろんです。むしろ、事前に教えていただけると本当に助かります。姿勢や進め方を工夫できますし、合図の決め方も相談できますから。

 

|相談だけでも構いませんか?

はい、大丈夫です。「まず話を聞いてみたい」というご相談も歓迎しております。

 

まとめ

 

今回は、当院が導入した口腔内スキャナーによる型取りについてご紹介させて頂きました。

 

・粘土のような印象材を使わず、カメラで撮影して型取りを行う方法です
・途中で中断でき、その場で確認しながら進められます
・当院では技工所で製作するため、当日に被せ物をお入れすることはできません
・一部の自由診療と、保険診療のCAD/CAM(キャドカム)という白い詰め物や被せ物に適応できます
・治療内容やお口の状態によっては、従来の方法が適している場合があります

 

型取りが苦手というだけで、治療そのものをあきらめてしまわれる方がいらっしゃいます。それは、本当にもったいないことだと思うんです。

 

苦手なことは、どうぞ遠慮なくお伝えください。それを聞かせていただくことが、私たちにとって一番ありがたいことですから。

 

当院はJR神戸駅から徒歩5分のところにあります。神戸市近郊で歯科医院をお探しの方、型取りに苦手意識をお持ちの方は、一度ご相談してみてくださいね。

 

自由診療に関するご案内

 

このページでご紹介している口腔内スキャナーによる光学印象は、一部の自由診療において使用しております。自由診療は公的医療保険が適用されず、費用は全額自己負担となります。

 

|主なリスク・副作用について

・お口の状態によっては、光学印象での対応ができない場合があります
・撮影中に不快感を覚える場合があります(感じ方には個人差があります)
・被せ物は、噛み合わせや使用状況によって、破損や脱離が起こる場合があります
・治療後に、しみる・違和感があるなどの症状が出る場合があります
・治療の効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません

 

|費用について

治療内容やお口の状態によって異なりますので、診察のうえでお見積りをご提示いたします。費用についてのご説明を十分に行い、ご納得いただいてから治療を開始いたします。

 

ご相談・ご予約

 

お電話のほか、ページ上部の「WEB予約」からも24時間ご予約いただけます。

 

・電話番号:078-381-6484
・診療時間:9:00~13:00/14:30~19:00(土曜の午後は14:00~17:00)
・休診日:木曜・日祝
・アクセス:JR神戸駅より徒歩5分

投稿者: 松井歯科医院